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『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』 ★★★☆☆

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原題 HELLBOY II: THE GOLDEN ARMY
製作 2008年 アメリ
時間 119分
監督 ギレルモ・デル・トロ
原作 マイク・ミニョーラ
脚本 ギレルモ・デル・トロ
音楽 ダニー・エルフマン
出演 ロン・パールマンヘルボーイ
  セルマ・ブレア(リズ(エリザベス)・シャーマン)
  ダグ・ジョーンズ(エイブ(エイブラハム・サピエン)/侍従/死の天使)
  ルーク・ゴス(ヌアダ王子)
  アンナ・ウォルトン(ヌアラ王女)
  ジョン・アレクサンダー(ヨハン・クラウス/ゴブリン)
  ジェームズ・ドッド(ヨハン・クラウス)
  ブライアン・スティール(ウィンク)
  ロイ・ドートリス(バロル王)
  モンツェ・リーベ(ヘルボーイ(少年時代))
  セス・マクファーレン(ヨハン・クラウス)
  ジェフリー・タンバー(トム・マニング)
  ジョン・ハートトレヴァー・“ブルーム”・ブルッテンホルム教授)

あらすじ

超常現象捜査防衛局にエージェントとして所属する人の心を持つ悪魔ヘルボーイは、同じくエージェントで念動発火能力者の恋人リズ、水棲人でサイコメトリー能力を持つエイブと共に日々起こる怪事件の捜査と魔物退治にあたっていた。
そんなある日、古美術品のオークション会場が襲われ伝説の最強軍団ゴールデン・アーミーを操る王冠の一部がエルフ族の王子ヌアダに奪われる事件が発生する。
ヌアダは遥か昔、人間とエルフの間で行われた休戦の誓いを忘れた人類を葬るべくゴールデン・アーミーの復活を目論んでいた…。

感想

ミミック』『ブレイド2』『パンズ・ラビリンス』とマニアックな作品で着実にキャリアを積んでいるギレルモ・デル・トロ監督の最新作にして自ら監督した『ヘルボーイ』の続編。

1作目では人間の存在がちゃんと描かれアメコミらしい作品に仕上がっていたのに比べ、今作は完全にダークファンタジーになってしまいました。
エルフや妖精、異形のクリーチャーがわんさか登場してアッチの世界がコレでもかと描かれる。
それに比べ人間世界の描写は少なく人々の扱いはぞんざい。

だがアクションに関しては一作目より確実にパワーアップしておりまして。
ブレイド2』でラスボスのノーマックを演じたルーク・ゴスが再び肌を真っ白にして(笑)演じたヌアダ王子の短剣と槍を使った殺陣は素晴らしいの一言。
対するヘルボーイも「投げる・撃つ・殴る」だけだった前作に比べ、あの巨体で刀を器用に使いこなし華麗に渡り合う。

しかしストーリーは非常にありきたりでオチも直ぐに判ってしまう上、クリーチャーの造形や描写には生理的に拒否反応を示す場面も多々あり(私も少し辛かった)観る人を非常に選ぶ作品となってます(まぁこの監督の作品は大体こんな感じなんですがね)。

全体の印象として『ヘルボーイ』の続編と言うよりは『ブレイド2』+『パンズ・ラビリンス』と言った方がしっくり来ます。
悪趣味極まりないクリーチャーやアニメ的アクションの数々…ギレルモ・デル・トロ監督のファンであれば間違いなく楽しめます。
が、それ以外の人には正直言ってオススメし辛い作品です(苦笑)。


ちなみに↑の画像に写る死神みたいなのはヌアダ王子でもなければヘルボーイと戦いもしません。
これを作った映画会社の観客を欺いて興行を延ばそうとする姿勢が映画好きとしてムカつきます!!。