製作 2008年 日本
時間 85分
監督 押井守
原作 士郎正宗
脚本 伊藤和典
音楽 川井憲次
声の出演 田中敦子(草薙素子)
大塚明夫(バドー)
山寺宏一(トグサ)
仲野裕(イシカワ)
大木民夫(荒巻)
玄田哲章(中村部長)
榊原良子(人形使い)
時間 85分
監督 押井守
原作 士郎正宗
脚本 伊藤和典
音楽 川井憲次
声の出演 田中敦子(草薙素子)
大塚明夫(バドー)
山寺宏一(トグサ)
仲野裕(イシカワ)
大木民夫(荒巻)
玄田哲章(中村部長)
榊原良子(人形使い)
あらすじ
西暦2029年。高度に発達した情報社会において、人々は脳を電脳化する事で直接ネットにアクセスする事が可能となり、身体も機械に置き換える義体化がごく当たり前の事となっていた。
だがそれは同時に記憶の書き換え・体の自由を第三者によって制御されるゴーストハックの危険を孕んでいた。
それらの犯罪に対抗すべく組織された超法規特殊部隊「公安9課」。
彼らは、人々を人形の様に操る特A級ハッカー「人形使い」の捜査を進めていた。
そんな中、彼らの元に交通事故にによって破損した謎の義体が運びこまれ、その内部にはゴースト(生命)らしき物が存在していた。
解析を進める内、突如起動したこの義体は自らを「人形使い」と名乗り。
「情報の海から生まれた生命体」として「政治的亡命」を希望するのだった…。
感想
う~ん。評価し辛い…。本編→メイキング映像→ブックレットと続けて見て、押井監督は次回作への布石。ファンへのサービス。個人的楽しみ。で今回『2.0』を作った様に感じました。
映像
『2.0』で一番変わった点はアバンの高層ビルのシーンと中盤のダイビングシーンの素子がフルCGで表現された点でしょう。押井監督は『スカイ・クロラ』に至るまでキャラクターだけは手描きに拘っていたので、この事は非常に驚きました。
これは今後作品を作る上で優秀なアニメーターの不在を補う新しい手法の確立を目指す監督の実験の意味があったそうです。
それ以外も当時は技術的な面で緑系のCGしか使用出来なかったのが、今回は監督の希望通りオレンジ色に統一されています。
モニター類・街並み・ヘリ等は最新のCGによって置き換えられクオリティが大幅にアップして、やっと『イノセンス』と世界観が繋がった様に感じます。
なんか、どれもストックしてある音を使い回しただけとしか思えなくて…。
特に銃器の音は本場である筈なのに酷い!!。
モニター類・街並み・ヘリ等は最新のCGによって置き換えられクオリティが大幅にアップして、やっと『イノセンス』と世界観が繋がった様に感じます。
スカイウォーカー・サウンドによる効果音
オリジナル版ではキャラクターのアクションにアニメ的な効果音(飛ぶ音等)が付いていて、それが無くなったのはリアルで良かったのですが、それ以外は微妙な点が多かったです。なんか、どれもストックしてある音を使い回しただけとしか思えなくて…。
特に銃器の音は本場である筈なのに酷い!!。
終盤の多脚戦車のガトリングの音は、どうにも「ブローニングM2重機関銃」の様な「ドッドッドッドッドッ」という感じの音で、壁等への着弾数に比べて発射音がどう考えても少ない!!。
そして最も気になったのが銃声ではないのだが、最後に人形使いと素子の義体が撃ち抜かれるシーンで、オリジナルではその瞬間に、ある筈の無い「鐘の音」が2人の融合を祝福するかの様に成り響くのだがそれも無かった。
監督はスカイウォーカー側に「オリジナルを意識せず自由にやってほしい」と言ったそうなのですが、『イノセンス』と比べてどうにも細かな所で手抜きをしたとしか思えんです。
正直このスタジオそんな技術があると思えないんだけど…。
正直このスタジオそんな技術があると思えないんだけど…。
声優陣
メインキャストはそのまんまなのですが、やはり十数年の時が経った上『攻殻S.A.C』『2nd GIG』『イノセンス』を経てるので演技のニュアンスは微妙に違います。オリジナル版の時の素子は言葉にすら感情を込めず機械的に喋っていたのに比べると、今回は人間らしい熱を感じました。
それに合わせてかバドーも熱血漢に成っていた様な…。
あとの方々は、大きくは変えずに深みを加える方向で演じていらっしゃいました。
それに合わせてかバドーも熱血漢に成っていた様な…。
あとの方々は、大きくは変えずに深みを加える方向で演じていらっしゃいました。
性別の変更によってラストの印象がかなり変わりました。
オリジナルは人形使いと草薙素子の恋愛話と取れたものが、女性になる事によって禁忌感が増す。
まぁ、情報の海で生まれた人形使いに元々性別などは関係無いのでしょうが…(笑)。
オリジナルは人形使いと草薙素子の恋愛話と取れたものが、女性になる事によって禁忌感が増す。
まぁ、情報の海で生まれた人形使いに元々性別などは関係無いのでしょうが…(笑)。
自分はコレも有りだと思うのですが、オリジナルより難解になり従来の解釈では確実に破綻します。
どうせなら『ヱヴァ新劇場版』みたいに本格的に作り直して欲しいとも思いましたが、今のアニメーターでは作画技術がこのクオリティに追い付かないでしょうし、当時のスタッフ再結集するにも全員が作監クラスに成ってしまったので無理でしょうね…。
どうせなら『ヱヴァ新劇場版』みたいに本格的に作り直して欲しいとも思いましたが、今のアニメーターでは作画技術がこのクオリティに追い付かないでしょうし、当時のスタッフ再結集するにも全員が作監クラスに成ってしまったので無理でしょうね…。
まぁ『2.0』はオリジナルより映像は断然綺麗になってますが、音は微妙です(苦笑)。
逆にまっさらな気持ちで観たら結果は違うかも?。
TVがつまんない年末、同じなのに違う2作品を見比べてみるのも面白いかと…。
逆にまっさらな気持ちで観たら結果は違うかも?。
TVがつまんない年末、同じなのに違う2作品を見比べてみるのも面白いかと…。