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『トランスフォーマー』 ★★★★☆

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スタッフ&キャスト

原題 TRANSFORMERS
製作 2007年 アメリ
時間 144分
監督 マイケル・ベイ
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ マイケル・ベイ ブライアン・ゴールドナー マーク・ヴァーラディアン
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
脚本 アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー
出演 シャイア・ラブーフ タイリース・ギブソン ジョシュ・デュアメル アンソニー・アンダーソン ミーガン・フォックス レイチェル・テイラー ジョン・タートゥーロ ジョン・ヴォイト

あらすじ

ある日カタールアメリカ軍基地が何者かの攻撃で壊滅する。政府は攻撃と同時に軍事ネットワークに進入した謎の信号を傍受し解析を始める。
一方、学生のサムはテストの成績祝いに父親に中古の車を買って貰う。
しかしある晩、その車は無人のまま走りだし後を追いかけたサムはとんでもないものを目撃する…。

感想

言うまでも無くILMの作る映像は凄まじく、実写とCGの境界は容易に判断出来ないレベルまで到達している。
しかしながらストーリーは、あくまでトランスフォーマーであり、ある意味では子供向け。そこのアンバランスさは最後まで埋まらなかった。
硬派な予告から想像出来ない程ユーモアに富んだ本編に多くの人は予想を裏切られたに違いない。
しかし、それを差し引いてもマイケル・ベイの撮る格好良いアクションと、最高水準のVFXの融合は観る者を魅了する。

主演のシャイア・ラブーフも喜怒哀楽の有る青年を熱演。後半はオールスパークを守る為に街を駆け抜けます。
すっかり売れっ子の彼が続編に出演するかは不明だが是非出演して欲しい。童顔だから『ハリポタ』の面々みたいな事には成らないだろうしね。(笑)
それに男勝りなヒロインを演じたミーガン・フォックスもフレッシュな魅力がありますので、こちらも続投を期待したい。


以下、思った事。

・全編通して実写アメリカ軍機のオンパレード。
ティルトローター機のオスプレイ無人偵察機プレデター。地上攻撃機のウォートホッグ。
輸送ヘリコプターのブラックホーク。主力戦闘機のF-22。と軍の全面協力だけあってどれも本物でスゴイ迫力でした。

・こういった作品でアメリカ大統領が顔を出さないのは珍しいですね。
一応1回だけ画面に映るんですが、酷くおちょくった内容で怒られなかったか気になります(笑)。
そんな大統領に代わってジョン・ヴォイト演じる国防長官が全編大活躍ですよ。

・レノックス大尉を演じたジョシュ・デュアメルを自分は今作で始めて知ったのだがイイ男ですね~。
頼れるお兄さんって感じで、最後のスライディング・ショットもカッコイイ!!。

・本作のメインであろう"トランスフォーム"シーンですが、オートボットのデザインがあまりに緻密過ぎて観辛いと言う難点があります。
変形後車の外と中が入れ替わったようなフォルムは動き回ると、もうどこが頭かだか足だか判らんです。
その辺、続編では改善して欲しく思います。

オートボット同士の戦闘シーンですが、日本のロボットアニメを観慣れてる所為か別段新鮮には感じなかった。
監督はワンカットでのアクションに拘った様だが、そうすると自分にはどうしてもカートゥーン的な動きに観えてしまう。
それでも、日本アニメ(恐らく河森作品)や時代劇の動きを参考にしたと言うだけあって、琴線に触れるシーンも多数ありました。

・やはり今作にも数箇所ツッコミ所が在りました。
いくつか上げると。
1.わざわざ被害の広がるであろう市街地に敵を誘導した事。
2.ハイウェイでの戦闘でオプティマスとボーンクラッシャーが倒れこむと、急に高架橋の上になっていた事。
予告で見て『バッドボーイズ2』+『アイランド』張りのを予想してたのに…。
3.あんな事でメガトロンが倒せるなら、何故最初からオプティマスはそうしなかったのか?。
以上である。
どれもそれほど気になるモノでは無いのだが、納得も出来ずに最後までモヤモヤした気分。


ともあれ、男の子の心を持っていれば楽しめる事間違いなし!!。
細かい設定にまで拘らず、ただただ"観れば良い"作品だと思います。
続編製作も決定しているので、そちらも期待したいですね。