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『ソウ』(2004年) -★★★★☆-

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新たな才能は低予算映画界から現れる、話題の【ソリッド・シチュエーション・スリラー】第一弾

スタッフ&キャスト

原題: SAW
製作: 2004年 アメリカ/オーストラリア
時間: 103分
監督: ジェームズ・ワン
脚本: リー・ワネル
音楽: チャーリー・クロウザー 、ダニー・ローナー
出演: ケイリー・エルウィズ(Dr.ゴードン)
   ダニー・グローヴァー(タップ)
   モニカ・ポッター(アリソン・ゴードン)
   リー・ワネル(アダム)
   トビン・ベル(-)
   ケン・レオン(-)
   ディナ・メイヤー(-)
   ショウニー・スミス(-)
   マイケル・エマーソン(-)
   マッケンジー・ヴェガ(-)
   ベニート・マルティネス(-)

内容

目が覚めると、老朽化したバスルーム、足を鎖で繋がれ、対角線上にはもう一人の男、
部屋の中心には自殺死体、「生き残りたければ、血を流せ」ジグソウは常に"最前列に居る"
(予告編より抜粋)

予告映像


感想

サンダンス映画祭で話題をさらったソリッド・シチュエーション・スリラー『SAW』を遅ればせながら鑑賞。
低予算故に登場人物が少なく舞台も限定されているのですが、それを逆手に取った演出と良く練られた脚本によってグイグイ引き込まれます。

不気味な人形ジグソウの仕掛けるゲームはどれもえげつなく、極限の精神状態に追い込まれた人々が叫び狂う姿は演技とは思えない凄まじさ。
『CUBE』の様に全編密室で展開すると思ったら意外に外のシーンも多く、そちらで活躍する刑事が『リーサル・ウェポンシリーズ』でお馴染みのダニー・グローヴァーというのも面白い。

そして話題をさらった衝撃のラスト。
あれはもう反則ギリギリでしょう(汗)。
これを「やられた!!」と思うか、「んなアホな!!」と思うかで評価が変わります。

ジグソウの言い分もある意味筋は通っているのですが選ばれた方はたまったもんじゃない。
とにかく後味が悪く、細かな荒も目立ちますが、それを補って余りある魅力が本作には確かにあります。

この手の作品が苦手な人も最後のどんでん返しを含め一見の価値あり。
それくらい鮮烈な力作です。