旧いまここにあるもの

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2018年春に最終回を迎えたアニメあれこれ。

例年通り新番組に被り気味で最終回を迎えた今期終了作品でちゃんと観ていたのは、
の計13本。

自分の趣味趣向に合わなかったり、万策尽きそうな作品はガスガス削ったが、割と良作揃いで満足度が高かったというのが率直な感想。

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そんな今期NO.1の作品を上げるとすれば私は迷わず『宇宙よりも遠い場所』を選びます。
女子高生が南極を目指すという突飛なプロットながら地に足の着いた青春ドラマに仕上がっており、観測隊の仕事ぶりや極地での生活も入念な取材のもと丁寧に描写され作り手の作品に掛ける熱い想いや真摯な姿勢が伝わってきます。

個性豊かな4人娘の飾らない魅力も本作の醍醐味の1つとなっており、誰もが抱く悩みや覚えがあるであろう辛い経験に直面しつつも、それらを前向きな気持ちで乗り越えていく姿に勇気づけられること請け合い。
終盤は涙腺が崩壊しっぱなしでしたが、日向を裏切ったクライメイトに仲間たちがガツンと言ってくれた時はスカッとしましたし、報瀬の母親との再会をその亡骸ではなく愛用のPCと届かなかったメールで表現する演出力にもただただ脱帽。

未来に向かって真っすぐに進む主人公たちの姿が眩しい、多くの人に勧められる、笑って泣いてまた笑える上質な青春アニメです。
ホント某NHK人気取りで『ラブライブ』とか『エヴァ』とか『進撃の巨人』流してないで、これを放送するべきでしょ?。

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多くの人がそうであったように私も『ゆるキャン△』を毎週リアルタイム視聴して癒されておりました。
(故に現在絶賛難民中)

タイトル通りのゆるい雰囲気とガチなキャンプ要素、そしてLINE会話を交えたキャラ同士の絶妙な掛け合いと他の追随を許さない飯テロの嵐(笑)。
パロディ要素もいろいろ仕込まれていて、まんま平沢唯ななでしこのポーズとか、ちょいちょい入る『水曜どうでしょう』ネタとか、この為にキャスティングしたとしか思えない大塚明夫さんの「ダンボール」などなど、毎回笑わせて頂きました。

テントが飛ぶOPがまさかの伏線だった最終回は1話のアバンにきちんと繋がる構成で、完全に夫婦ななでしこ×しまりんのエピローグなど幕引きも見事という他ない。
今後『ヤマノススメ』同様ゆっくりのんびり続編が作られていくことを期待しております。

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逆に終盤微妙になったのが『恋は雨上がりのように』。
原作は未読なので分かりませんが、アニメの方は落し所が漠然とし過ぎていてちょっと腑に落ちませんでした。

要するにあきらが遠ざかっていた陸上競技を再開する=店長への気持ちは一先ず心に留めて今は夢に専念するという事だと私は理解したのですが、遠回りして着地点がそこかよ!というガッカリ感はぬぐえません。

2人が安易に男女の関係にならなかった点は評価できますが、店長もラノベの主人公じゃあるまいし突き放すなら突き放すでハッキリ言ってやれよと思ったのは私だけではないはず。
つうかあんな美少女に迫られて手を出さないとかこの人精神力強すぎでしょ?。
それでいて、九条ちひろと密会してるんだから週刊誌にホモ疑惑とか流されたって文句は言えんぞ(苦笑)。

後はあきらの弱み握ってデート誘ったりして嫌な奴臭を放っていた加瀬パイセンがその後ちょっかい出して来なかったり、完全に空気扱いで最後まで意に介されなかったタカシなど、サブキャラクターのドラマが弱かったのも気になりました。
そういう意味では、最終的にあきらとひと悶着あった、はるかが一番恵まれていたのかな?。

他にも飯テロならぬ麺テロと思わせてクレイジーサイコレズ要素益し益しだった『ラーメン大好き小泉さん』、徹頭徹尾ニヤニヤしっ放しだった『からかい上手の高木さん』、ロリコン枠かと思いきやちゃんと将棋していた『りゅうおうのおしごと!』、そして最終回で草薙素子化したヴァイオレットと羅狼並みの飛び蹴りを披露したベネディクトに度肝を抜かれた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などなど、前記の通り満足度の高いクールでした。