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『クローバーフィールド・パラドックス』(2018年) -☆☆☆☆☆-

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という訳で何の前触れもなくネットフリックスで全世界同時配信がスタートした『クローバーフィールドパラドックス』を鑑賞。
J・J・エイブラムスが『M:I:Ⅲ』のキャンペーンで来日した際、キディランドに売られていたゴジラのフィギュアを観て「俺も自分の国で国民的怪獣映画を作るべ!!」と一念発起して制作した初代と、忘れた頃に作られた繋がりがよく分からない続編?に続く「クローバーフィールド」シリーズ第三弾。

エネルギーが枯渇した地球を救うべく、なんかよく分からない方法で無尽蔵のエネルギーを生み出すヤバい装置を宇宙で起動させたらパンドラの箱を開いちまってどうすんべ?って話。

最初の段階できな臭い学者が懇切丁寧にネタバレしてくれて「ああそういうことね」と、その後の展開が読めてしまい、あとは近々の『ライフ』とか古典である『遊星からの物体X』他、同一ジャンルの映画と似たり寄ったりなシーンが淡々と続いて、最終的に『インターステラー』or『ゼロ・グラヴィティ』なヒューマンドラマに仕立て上げるのかと思ったらゴジラとは似ても似つかない例のアレが「コンニチハー!!」するセンスの欠片もないビックリショットで幕引きという、タイトルだけ使った午後ロー直行の三流模造映画レベルの内容で開いた口が塞がりませんでした。

本当にコピーのコピーのコピーのような作品で、演出に関しても静かなシーンで画面内のある物に集中させた次の瞬間大きな音を出して驚かすという前時代的な手法を連発していて、センスの欠片も感じられない。
しかもラストまでこの方法論なのだから、J・J・エイブラムスは素人でも連れて来たのだろうか?。

あと国際プロジェクトである宇宙ステーション内で最初から最後まで中国語しか使わず2年も一緒にいる同僚と英語で会話しないチャン・ツィイーは何なん?。
こんなん中国資本どーこー以前の問題だし脚本の段階で破綻してる。
あまりに不自然なので私はこれが何か重大な伏線だと思っていたのですが何もねぇでやんの。

これで一作目の謎が解けるとか言い張ってますが、後先考えずに連載初めて思わぬ人気が出たからその場のノリで展開を決めて行ったツケを払う為にトンデモ設定で強引に纏めてとっ散らかった三流マンガみたいで呆れました。

普通に映画館で流すと公開前にチェックした批評家にボロクソ叩かれるから突然配信して話題性だけでなんとか乗り切ろうとした感ありあり。
こういう駄作ばっか作ってると「ネットフリックスの映画はクソ」とか言われるようになるぞ?。