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『セルフレス 覚醒した記憶』(2015年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Self/Less
時間: 117分
製作: 2015年 アメリ
脚本 アレックス・パストール デビッド・パストール
音楽: アントニオ・ピント
出演 ライアン・レイノルズ(若いダミアン/マーク)
    ベン・キングズレー(ダミアン)
    マシュー・グード(オルブライト)
    ナタリー・マルティネス(マデリーン)
    ミシェル・ドッカリー(クレア)
    ビクター・ガーバー(マーティン)
    デレク・ルーク(アントン)

あらすじ

余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、父を嫌う一人娘のクレアとの仲を修復することなく死を迎えることに絶望していた。
失意の中にあったダミアンに天才科学者のオルブライトがもちかけたのは、遺伝子操作で作った肉体へダミアンの頭脳を転送することだった。
莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、その肉体は遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった

予告映像

感想

ザ・セル』『落下の王国』などで知られるターセム・シン監督最新作『セルフレス』を鑑賞。
これまでと作風がガラッと変わり言われなければターセム作品と気付かないレベルなのだが、そのあたり長年タッグを組んできた衣装デザイナーの石岡瑛子さんが亡くなってしまった事が影響しているらしい。

物語はベン・キングズレー演じる余命いくばくもない富豪が怪しい誘いに乗っかって人工的に作られたというライアン・レイノルズの肉体に意識を転送して第二の人生を歩みだすんだけど、実はその体はどこかの誰かの持ち物で脳裏によぎる記憶の断片を頼りに真実を探り当て倫理的にアウトなマッドサイエンティストに鉄槌を下すという筋書き。

フェイス/オフ』など一昔前の設定に無理がある系アクション映画の系譜なのだが、肝心のアクションが終始盛り上がらず、展開もオチも在り来たりで意外性皆無。
豪華な演者も嵌ってるとは言えず、「監督が慣れないジャンルに挑んだら相応の物が出来上がってしまった」という表現がピッタリな微妙な作品でした。