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祝『シン・ゴジラ』日本アカデミー賞・最優秀作品賞を含む7部門受賞。

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『HEAT』のBlu-rayをPCで観つつテレビで日本アカデミー賞の授賞式をチェックしていたら『シン・ゴジラ』が最多7部門も受賞してビックリした私です。

優秀作品賞:「シン・ゴジラ
最優秀監督賞:庵野秀明樋口真嗣(「シン・ゴジラ」)
最優秀撮影賞:山田康介(「シン・ゴジラ」)
最優秀照明賞:川邉隆之(「シン・ゴジラ」)
最優秀美術賞:林田裕至、佐久嶋依里(「シン・ゴジラ」)
最優秀録音賞:中村淳、山田陽(「シン・ゴジラ」)
最優秀編集賞庵野秀明佐藤敦紀(「シン・ゴジラ」)

女優・男優賞こそ逃しましたが、旧態依然とした邦画のシステムを庵野さん陣頭指揮の下ぶっ壊した技術スタッフの功績とチャレンジ精神が高く評価される結果となり、それが1ファンとして嬉しくて仕方ありません。

ここまで独り勝ちだと反感を覚える人もいるでしょうが『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』を読むと本作がいかに難産であったかが分かりますし、上層部からの度重なるNGや恋愛要素を加えろと言った横槍を退けながら自分たちの信じるものを作り上げ、それが大ヒットし多くの賞を獲得した事実は、この後に続くクリエイターに勇気を与えるに違いありません。

「私は好きにした、君らも好きにしろ」

2016年は実写・アニメともに豊作で、邦画に対する関心の高まりが過去作へと波及するなど今後の日本映画界を占う意味でも興味深い1年だったと思います。
シン・ゴジラ』がスポンサー至上主義にNOを突き付け、『君の名は。』がジブリという絶対王者の牙城を切り崩し、『この世界の片隅に』がクラウドファンディングという新たな可能性を示した事で、これからどう変化していくか楽しみです。