『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 第38話 「天使を狩る者」

開始早々、MAとの戦いがサクッと決着した『鉄血のオルフェンズ』第38話。

近年のガンダムは主人公が「機体性能に依存している感」が強かったのですが、こと三日月に関しては「使ってやるからもっと本気出せ」と引き出していくスタイルなのが面白い。

リミッターを外して戦った結果、右半身が動かなくなってしまいハッシュくんを足代わりに使ったり、アトラに食事などの介護をしてもらう姿が羨ましい痛ましいのですが、そんな体になっても本人はこれっぽっちも意に介していないのが恐ろしい。

表向きはオルガに使われている格好ですが主導権は完全に三日月が握っており、名瀬などから焦りを指摘され日和ったオルガを半ば脅迫染みた形で再び焚き付けるなど、なんだか三日月が黒幕に見えてきました。

独断専行でラスタルに愛想を尽かされご乱心のイオク様とか、恋敵であるクーデリア嬢に三日月との子作りを懇願する謎思考のアトラとか、覚醒したバルバトスを目の当たりにして「力こそ全て」と黒い笑みを浮かべるマクギリスとか、新型機体のテストパイロットを買って出ていよいよガンダム乗りに昇格しそうなジュリエッタなどなど、残り1クールでこの物語がどのように展開していくか楽しみです。