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『血界戦線』 第06話 「Don’t forget to don’t forget to me」

 
アニメの影響で原作コミックが爆売れしているらしい『血界戦線』第6話。
今回はHLに蔓延る「人種差別」ならぬ「種族差別」という実にタイムリーな社会派ネタを下敷きに、アマグラナフ・ルォーゾンタム・ウーヴ・リ・ネジくんとレオナルドの友情を描いた無性にハンバーガーが食いたくなるハートフルエピソード「Don’t forget to don’t forget to me」。
 
冒頭のラジオDJ牛山茂さんと相変わらずベテランをモブで使っていくスタイル。
リーサルウェポンの2人から名前を拝借している"ゲス"トキャラクター、ロジャー&マーティン役に塩屋浩三さんと梶裕貴くんを配するなど神をも恐れぬ所業である。
そして肝心のネジくんは世界的人気を誇る電気ネズミや、海賊一味と共に戦うトナカイなどでお馴染みの大谷育江さん。
個人的には保志(総一朗)くんみたいな男性ボイスをイメージしていたので第一印象は「狙いすぎだろ…」と思ったのですが、最後まで観たら「これはこれでありかなぁ~」と納得しました。
 
原作を読んでいても思いましたが「ハンバーガー」という思いがけないアイテムを用いて「さらっ」と描かれる差別表現が秀逸。
映像化する事でマーティンのゲスっぷりにも拍車がかかっており、捕まえたネジくんを金属バットで滅多打ちにするシーンなんかは音が加わるだけでこうもエグくなるのかと驚き。
今や主人公声優の代表格となった梶くんの演技も相まって人間が嫌いになるレベルです。
 
自分への暴力は許容できてもレオが傷付けられた事で激怒するネジくん。
記憶が吹っ飛んでしまった2人が再び出会うラストは涙なしには見れません。
ハンバーガー食べて涙を流すレオの表情が原作完全再現で素晴らしかった。
 
元が短編なので余すところなく映像化されていたのですが、個人的に病室でのブラックとのやり取りは蛇足感があって残念。
ネジくんと再会してエンディング~その後Cパートでブラックの自己紹介を入れた方がバランスは良かったのではないか?。
 
ところでホワイトが「ラヴ&ピース」と某ヒューマノイド・タイフーンを意識した台詞を喋っていましたが、これはボンズトライガン再アニメ化フラグですかね?。
マッドハウス版も良かったけど、今のクオリティでやって欲しいですわ。
キャストに関しては続投でお願いします。