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『大脱出』(2013年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Escape Plan
製作: 2013年 アメリ
時間: 116分
原案: マイルズ・チャップマン
脚本: マイルズ・チャップマン
音楽: アレックス・ヘッフェス
出演: シルベスター・スタローン(レイ・ブレスリン
    アーノルド・シュワルツェネッガー(エミル・ロットマイヤー)
    ジム・カビーゼル(ホブス所長)
    カーティス・“50セント”・ジャクソン(HUSH)
    ビニー・ジョーンズ(ドレーク)
    ビンセント・ドノフリオ(レスター・クラーク)
    エイミー・ライアン(アビゲイル)
    サム・ニール(カイリー医師)

あらすじ

 世界屈指のセキュリティ・コンサルタント=脱獄のプロとして名をはせるブレスリンは、何者かの陰謀により犯罪者の汚名を着せられ、一度入ったら絶対に出られないことから「墓場」と呼ばれている監獄に入れられてしまう。
その監獄の設計にもかかわっていたブレスリンは、自分を罠にかけた組織の陰謀を暴くため脱獄計画を練りはじめるが、そんなブレスリンの前に、凶暴な囚人たちを束ねるロットマイヤーが現れる。
 
 
 
 

予告映像

感想

『エクスペンダブルズ』での共演も記憶に新しいスタローン×シュワちゃんがガッツリタッグを組んだスティーブ・マックイーン主演の名作と一字違いでややこしい『大脱出』を鑑賞。
 
主演の2人に目が行きがちだが、彼等と対峙する刑務所長に『パッション』『パーソン・オブ・インタレスト』のジム・ガヴィーゼル、その部下に『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『ソードフィッシュ』のヴィニー・ジョーンズ
ドクター役として『ピアノ・レッスン』『ジュラシックパーク』のサム・ニールや、スタローンの同僚役で『ゴーン・ベイビー・ゴーン』『グリーン・ゾーン』のエイミー・ライアンが出演するなど脇を固める顔ぶれもかなり豪華。
 
物語は刑務所から脱獄する事でその問題点を指摘するシルヴェスター・スタローン演じるセキュリティーアドバイザーが金に目の眩んだ上司に嵌められ非合法の刑務所に投獄されてしまい、そこで出会ったアーノルド・シュワルツェネッガー演じる謎の男の助けを借りて脱出を試みるというもの。
 
開始1時間足らずで一時的とはいえ主人公が呆気なく脱出に成功したり、ハイテクで管理されてる割に金属探知器すらなくて独房に金属片なと持ち込み放題だったり、受刑者が凶器に成り得るメガネ着用を許されていたり、ドクターが簡単に説得される人情派だったり、所長の嫌がらせで心身ともに極限状態だったスタローンがシュワちゃんの励ましで呆気なく復活するなどツッコミどころ満載。
しかしこの手のスター映画に整合性のとれた脚本などそもそも期待してはいけない。
 
懐古的とも言えるお約束の連続で斬新さは皆無だがテンポの良い演出で最後まで中弛みせず、クライマックスにはランボーコマンドーが派手に暴れ回るので「スカッ!」と出来る事請け合い。
なかなかの快作に仕上がっており楽しむ事が出来たのだが、それ故にポスターや予告で刑務所の場所をネタバレしやがった配給会社の無能っぷりが、ただただ残念です。