ジャンプ史上屈指の名悪役・志々雄真実にスポットを当てたこの書籍。
目玉は何と言っても志々雄と由美の出会いを描いた和月伸宏さんの新作で、十本刀や雪代縁まで登場する怒涛の悪役祭りになっております(笑)。
「所詮この世は弱肉強食」
「強ければ生き、弱ければ死ぬ」
弱者は助けない志々雄を動かした由美の啖呵が最高に格好良く、2人が交わす約束も後に待ち受ける運命を思うと感慨深い。
結果として由美の為に力を振るう志々雄がダークヒーロー的な描かれ方をしているのが興味深く、本編ではあまり見せ場のなかった方治も背中で語る男らしい一面を披露して魅力が深まりました。