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『ユナイテッド93』(2006年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: United 93
製作: 2006年 アメリ
時間: 111分
出演: ベッキー・ロンドン(ジーン・ピーターソン)
    シャイアン・ジャクソン(マーク・ビンガム)
    チップ・ジエン(マーク・ローゼンバーグ)
    クロー・シェーン(オーナー・エリザベス・ワイニオ)
    クリスチャン・クレメンソン
    コーリイ・ジョンソン(ルイス・J・ナック2世
)

あらすじ

2001年9月11日― 
4機の旅客機がハイジャクされた。
3機はターゲットに到達。
 
これは、その4機目の物語である。

予告映像

感想

9.11から13年目の本日『午後ロー』にて『ユナイテッド93』が放送されました。
この映画がプロパガンダかはさておき、救いのない結末が待ち受ける物語を進んで観る気になれずこれまで保留してきたのですが良い機会なので覚悟を決めて観賞。 
 
監督はドキュメンタリー出身のポール・グリーングラス
監督お得意の手持ちカメラの映像と短いカットを繋ぎ合わせた目まぐるしい場面展開による臨場感と、無名の役者や可能な限り当事者を起用したキャスティングが生み出す緊張感が凄まじい。
 
何気ない1日と思われたその日、管制室が察知した旅客機の異変。
やがてマンハッタン上空でレーダーから消えた機体がワールドトレードセンターに突っ込んだと解るシーンの衝撃はあの日を鮮明に思い起こさせる。
「まさか」「そんな」「うそだ」
誰もが我が眼を疑ったあの瞬間。
そうまさにこうだった。
 
情報が錯綜し混乱する管制室。
ハイジャック機を撃墜するか否かの命令がハッキリせず苛立ちを見せる防空司令部。
米国上空を飛ぶすべての民間機を着陸させ、海外からの国際便もシャットアウトするという前例のない事態に発展する中、映画の視点は唯一目標に到達しなかった「ユナイテッド93便」に集束していく。
 
乗客が家族に掛けた最後の電話や、ブラックボックスに残された音声だけで、実際そこで何が起こっていたかは想像する事しかできない。
この映画通りだったという保証はないし、これを「美談だ」と切り捨てる事は簡単だが、少なくとも私は「あーだこーだ」と文句を言う気にはなれなかった。
 
とにかく終盤に掛けての展開が「壮絶」で、これを映画館で観ていたら上映後席から立ち上がれなかったかもしれません。
それくらい圧倒されました。