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『逃走車』(2013年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: VEHICLE 19
製作: 2013年 アメリカ/南アフリカ
時間: 85分
監督: ムクンダ・マイケル・デュウィル  
脚本: ムクンダ・マイケル・デュウィル
音楽: ジェームズ・マッテス 、ダニエル・マッティー
出演: ポール・ウォーカー(マイケル)
    ナイマ・マクリーン(レイチェル)
    ジス・ドゥ・ヴィリエ(-)

あらすじ

アメリカ人のマイケル(ポール・ウォーカー)は、別れた外交官の妻に合う為、世界でも有数の危険な都市として有名な南アフリカヨハネスブルクへやってくる。
予約と違うレンタカーを手配されるも先を急ぐ彼はそのまま乗り込んでしまうのだが、ダッシュボードの中に置かれていた携帯電話に刑事を名乗る不審な男から連絡が入る。
「手違いがあったので指定する倉庫まで車を届けて欲しい」というのだが、足元には消音機付きの拳銃。
そしてトランクから縛られて監禁された女性を発見してしまう…。

予告映像

感想

今やドル箱超人気カーアクションシリーズ『ワイルドスピード』で名を馳せた実生活でも車好きとして知られるポール・ウォーカーが主演&プロデュースし、『第9地区』以降映画のロケ地として人気のヨハネスブルグで撮影したシチュエーション・スリラー。
現地のスタッフを積極的に起用しており、アメリカ映画とは少し毛色の違う映像テイストに仕上がっています。
 
本作の売りは全編車内からの視点で展開するという事なのですが、ハッキリ言って設定負けしている。
「主人公の車に同乗しているような…」などという臨場感もなく、単に撮影空間に制約を設けただけで撮り方に工夫が感じられない。
 
ストーリーはありきたりなら展開もグダグダ。
本編は85分しかないのに何度もつっかえるから疾走感も感じられず、とにかくテンポが悪い。
カーチェイスに関してもポール・ウォーカーの所為で変に『ワイルドスピード』を意識してしまい、結果として物足りなさしか残らない。
 
イデアは買うが、やるなら全編ドライブレコーダー視点とかもっと徹底的した方が良かったのではないか?。
最初は車内会話しか聞こえなくて、何かの弾みでカメラがズレて初めてポール・ウォーカーの姿が映るとかね。
それくらいストイックにやっていれば、もっと印象的な作品になったと思う。