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TVで放送された『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観た。

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ピーターバーグが監督した『BATTLESHIP』…ではなく、先程まで放送されていた『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観たんだけどTBSが水曜日に映画枠を設けた事を今日初めて知りました。
 
SMAP×SMAP』でキムタクがそのオタク趣味全開でコスプレコントをしていたのが巡り巡って大真面目に実写化された本作。
当初監督が「平成ガメラシリーズ」の特技監督として知られるアニメ畑出身の樋口真嗣だったのを『リターナー』・『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴に交代したり、例の騒動でヒロインの森雪役が沢尻エリカから黒木メイサに変更したりと完成まで紆余曲折あったと聞いております。
 
私自身はヤマト世代ではなく、むしろ『笑う犬の生活』とかのコント番組でネタにされている印象の方が強かっりするので特にあーだこーだと原作と比較するつもりはありません。
 
けどね。
毎度毎度どうしてこう細部にリアリティって物を持たせられないのかね?。
この手の邦画作品に上等な演技なんて端から期待してませんし、尺の問題で物語がトントン拍子に進むのも仕方ない。
別にウン百億も注ぎ込めるハリウッドのCGに負けないクオリティにしろとか、ヤマトのセットを丸々作れなんて無茶な事もいいません。
が、単純な描写の甘さが嘆かわしいです。
こういったフィクション然とした作品は細かな部分の考証とか描き方が全体の印象を良くすると私は考えます。
 
どんな状況でもヘアスタイルバッチリで髭も生えないキムタクとか、山も谷も無い単調な戦闘シーンとか、戦略も糞もない万歳突撃とか、取って付けた様な安っぽい恋愛劇と自己犠牲の美談とか、もうイイよって感じ。
 
結局の所、日本の実写は未だにアニメを越えられない訳です。
それは別にCGとかそういった技術面の問題じゃなくて、単純に作品に掛ける熱意や愛、拘りみたいな物がね。
というか日本映画に限らず製作費があるとスタッフはどうしてこう頭を使わなくなるのか?。
少ないお金でどれだけ良い物作ろうか試行錯誤する低予算映画に対し、大作映画のテキトーさは観ていて本当に腹が立ちます。
 
こういった無茶とも思える題材を実写化しようという根性は評価したいし実際映像面はかなり頑張っていたと思うのですが結局はVFXとか以前の基本的な部分で全てが台無しになっていたというのが私の率直な感想です。
まぁ天下のハリウッド超大作である『トランスフォーマー』や『アバター』なんかもその辺テキトーですし、客観的に観ればイイ勝負してるんじゃないかな?。