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『デイブレイカー』(2009) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: DAYBREAKERS
製作: 2009年 オーストラリア/アメリ
時間: 98分
音楽: クリストファー・ゴードン 
出演: イーサン・ホークエドワード・ダルトン
    ウィレム・デフォー(ライオネル・コーマック)
    クローディア・カーヴァン(オードリー・ベネット)
    マイケル・ドーマン(フランキー・ダルトン
    サム・ニール(チャールズ・ブロムリー
    イザベル・ルーカス(アリソン・ブロムリー
    ヴィンス・コロシモ(クリストファー・カルーソ)

あらすじ

地球の支配権が人類から吸血鬼に取って代わった近未来。
だが人類を乱獲した結果、彼等の食糧は枯渇。
その結果、多くの吸血鬼が同族すら襲う化物"サブサイダー"へと変貌を遂げていた。
 
自らも吸血鬼である血液研究者のエドワードは、人間に危害を加える事なくこの危機を脱するべく代用血液の開発に奮闘する。
そんな彼の前に現れた謎の人物ライオネル。
 
彼はエドワードに
「かつては俺もヴァンパイアだった」
と告げる…。

予告映像

感想

ジョニー・デップがすっかりハリウッドスターとなった今、かつての彼のポジションにいるのがイーサン・ホークだと思う今日この頃。
小粒ながらも独自の魅力を持った作品に多数出演しています。
 
本作もそんな中の一本で、
物語がスタートした時点で既に人類の大半がヴァンパイアになっており、残された人々は食糧扱いされている点。
そして老いる事が無い彼等が血を吸えず理性の無い化物になる事を恐れているのが実に面白い。
向う見ずな繁栄で食糧危機に立たされている部分や、人種が違えば何処までも非道になれる点は現実世界の人類を風刺している様です。
 
古今東西吸血鬼映画は腐るほど作られて来たが、アプローチの仕方としては斬新で見応えあり。
映像に関しては綺麗なのだがスタイリッシュという程ではなく、サブサイダーの容姿が『BLOOD』の翼手だったり、生きた人間を用いた血液工場が『マトリックス』だったり、ヴァンパイアが死ぬと炎と灰になって消える描写はまんま『ブレイド』なので新鮮味は無し。
 
皮肉の効いた治療法の所為で最後はゾンビ映画よろしく血みどろの乱交パーティー(笑)ですし、そういった物が弱い人は止めときましょう。
生首ゴロンとか、内臓がずるずる~、ってなるんでね。
 
ちょいとオシャレなアングラ映画が観たい人にはオススメです。