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『リンカーン/秘密の書』(2012年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: ABRAHAM LINCOLN: VAMPIRE HUNTER
製作: 2012年 アメリ
時間: 105分
監督: ティムール・ベクマンベトフ 
原作: セス・グレアム=スミス 
脚本: セス・グレアム=スミス 、サイモン・キンバーグ
音楽: ヘンリー・ジャックマン   
出演: ベンジャミン・ウォーカーエイブラハム・リンカーン
    ドミニク・クーパー(ヘンリー・スタージス)
    アンソニー・マッキー(ウィル・ジョンソン)
    メアリー・エリザベス・ウィンステッド(メアリー・トッド・リンカーン
    ルーファス・シーウェル(アダム)
    マートン・ソーカス(ジャック・バーツ)
    ジミ・シンプソン(ジョシュア・スピード)
    ジョゼフ・マウル(トーマス・リンカーン
    ロビン・マクリーヴィー(ナンシー・リンカーン
    エリン・ワッソン(ヴァドマ)
    ジョン・ロスマン(ジェファーソン・デイヴィス)
    アラン・テュディック(スティーヴン・ダグラス)

あらすじ

幼き日に母親を殺されたエイブラハム・リンカーンベンジャミン・ウォーカー)は、ある晩、復讐を果たそうと犯人を待ち伏せするのだが、その正体がヴァンパイアである事を知る。
人知れず奴等と戦い続けていた男ヘンリー・スタージス(ドミニク・クーパー)に命を救われたリンカーンは、彼から戦いの術を教わり凄腕のハンターとして頭角を現していく。
やがて奴隷制度がヴァンパイアたちの食糧確保の為に存在している事を知ったリンカーンは政治の道へ進む決意をする…。

予告映像

感想

ロシア版『マトリックス』と評された『ナイトウォッチ』で脚光を浴び、ハリウッドに渡って『ウォンテッド』を監督したティムール・ベクマンベトフ最新作。
第16代合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが実は吸血鬼ハンターだったというトンデモ設定の小説を映画化した訳ですが、ハッキリ言ってこれは微妙…。
 
古今東西さまざまな形で描かれて来た吸血鬼ハンターですが、史実の人物を主人公にしたという点以外は全くと言って目新しさはない。
アクションシーンも在り来たりというか、スローモーションを多様した見せ方など今となっては見飽きてしまった。
銃ではなく斧が主武器という部分には意外性があるのだが、だからといって斬新な殺陣が披露されるかと言われると、そんな事もない。
 
リンカーンの幼少期からゲティスバーグ演説までの長い期間を短い時間で一気に描いている為、ハンター物としても政治物としても実に中途半端。
もうちょい細かく描けば面白いのかもしれないが、ダイジェスト版を見せられている気分になった。
 
クライマックスのアクションにしても非常に地味で、人類の命運を掛けているとはとてもじゃないが思えない。
肝心のヴァンパイアの始祖にしてアダムなどと大層な名前を持ったラスボスも安っぽい罠に騙されたかと思ったら、最後は腹パン一発で呆気なく昇天してホントビックリ。
 
キャラクター描写もとにかく雑で敵味方ともに薄っぺらく終始残念な印象を受ける作品でした。