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『ランボー 最後の戦場』(2008年) -★★★☆☆-

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原題 RAMBO
製作 2008年 アメリ
時間 90分
監督 シルヴェスター・スタローン
脚本 シルヴェスター・スタローン 、アート・モンテラステリ
音楽 ブライアン・タイラー
出演 シルヴェスター・スタローン(ジョン・ランボー
  ジュリー・ベンツ(サラ・ミラー)
  ポール・シュルツ(マイケル・バーネット医師)
  マシュー・マースデン(スクール・ボーイ)
  グレアム・マクタヴィッシュ(ルイス)
  レイ・ガイエゴス(ディアス)
  ティム・カン(エン・ジョー)
  ジェイク・ラ・ボッツ(リース)
  マウン・マウン・キン(-)
  ケン・ハワード(アーサー・マーシュ)

         あらすじ

ミャンマー国内で虐げられている少数民族の人々を支援する為ミャンマー入りしたアメリカのNGO団体の消息が途絶える。
地元の部族からの情報によって彼等が軍事政権に捕らえられた事実を知ったNGOの代表は、救出に向けて5人の傭兵と現地までの案内係の男を集める。
現地に到着しミャンマー軍の数を前に竦む傭兵達を尻目に、案内係の男は1人奥地へと入り込んで行く。
彼の名はジョン・ランボー。幾多の死線を潜り抜けた不屈の男だった…。

         予告映像

        感想

帰還兵が抱える苦悩をアクションを交えて描いた社会派な一作目から、回を重ねる毎にドンパチ映画と化したランボーシリーズ第四弾。
今回もミャンマーで起きている民族弾圧を下敷きにストレス発散映画を作っただけにしか見えなかったのは私だけか?。
 
まずアクションに関しては十分すぎるほど迫力があり、弓矢で敵を射抜いたり、罠を仕掛けたりとお馴染みのランボーアクションが炸裂。
しかしスタローンも寄る年波には勝てないのか、終盤は「ブローニングM2重機関銃」を撃つ係に徹し、動き回るのは若手の皆様にお任せなのが時の流れを感じる。
 
マイアミ・バイス』に勝るとも劣らない「バレットM82」の人体破壊描写ほか、レーティングを気にせず暴力を大真面目に描いた結果、クライマックスは完全に戦争映画と化し「最も暴力的な映画」と揶揄された『怒りのアフガン』が子供騙しに思えるゴア表現の連続に圧倒されること請け合い。
 
ただしストーリーは過去作の焼き増しでしかなく、酷い現実があるのも事実だし綺麗ごとじゃないんだけど相変わらず「敵は鬼畜生だから殺してもOK!」という理屈は時節柄如何なものか?と感じてしまった。
なまじ現実問題を扱っているが故に、ある種のプロパガンダ映画を観せられているようで少なくとも私は純粋に楽しむ事が出来ませんでした。