旧いまここにあるもの

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今期のアニメは豊作でした。

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シゴフミ

初っ端から幼児虐待と父殺しなんて暗い内容で、それ以降は放送中止やら内容の変更やら色々と有りました。
でも一時の出来事で後世に残る作品の内容を変えてしまうのは如何な物か…。
作品の本質を観ればそんな下らない事で変更してしまうのは本当に惜しいと思うはず。

最終回はある意味でハッピーエンド?。
フミカと文歌の腹を割ったケンカは何故か微笑ましかった。

オムニバス形式なので、ある話数ではとても救いが無いのですが。
次の話数では笑えたり感動出来たりする…。
本当に不思議な作品でした。

あと美川キラメキを演じた小山力也さんの怪演がとても異彩を放っていて面白かったです(笑)。

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狼と香辛料

行商人ロレンスと狼の少女ホロの旅物語。
これといったアクションも無く剣も魔法も出てこない(笑)。
行商人の仕事を丁寧に描いて一見地味だが見ているとジワジワと面白くなってくる。
最初はホロもロレンスの事を軽くあしらっていましたが、後半は主導権を奪われメロメロ状態でした(笑)。
原作のライトノベルは現在も進行中なので第二期に期待したいです。

毎回違うDVDのCMも面白かったです!!(笑)

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true tears

個人的に今期1番の作品。
原作はPCゲームですが珍しく18禁じゃないのですよ(笑)。
その原作とは「真実の涙」と言う基本テーマ意外は共有せず、ほとんどオリジナル作品と言っても良いかもしれません。
制作のP.A.WORKSは今まで『ハガレン』や『攻殻S.A.C.』などの制作に参加していたが本作が制作元請した初作品。

その辺りの情報は今月号のアニメージュに、スタッフインタビューやヒロインCV3人のロケ地探訪など特集があるのでファンの方は必見です!!。

スタッフは若手が多いらしいのですが、1シーン1シーンの完成度がとても高く。
作画も激しいバスケシーンや日常の細かな仕草まで表現されていて驚きます。
独特の背景も味わい深い…。
ある意味で第二の京アニとも言うべき制作会社になるかもしれません。

映画『ストレンヂア』の監督、安藤真裕さんも数話演出を担当され、その中でも#12の祭のシーンは素晴らしい出来でした。

ストーリーもヒロインを3人に絞り、丁寧に心情を描写していて好感が持てます(さすが西村純二さん!!)。
最終回でも普通の作品なら同情して乃絵に行きそうな所を、やはり思い続けた比呂美を選ぶ辺り意外に感じましたが、ある意味1番自然な流れだったのかもしれません(個人的には愛ちゃんLOVEです(笑))
結局振られてしまった乃絵ですが決して暗くならず、新たな始まりを予感されるラストシーンは良かった…。

あと印象に残ったのは三代吉の人の良さ!!(笑)。
本当にイイ奴ですよコイツは!!。

決して派手ではなく、アニメーションにおいて日常を丁寧に描くと言う1番地味で大変な事をやってのけた…。
温かくて優しい作品でした。