旧いまここにあるもの

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『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005年)

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監督 ジェームズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン ヒューゴ・ウィーヴィング スティーヴン・レイ スティーヴン・フライ ジョン・ハート
-あらすじ-
舞台は第3次世界大戦を経てファシズム国家と化したイギリス、政府の夜間外出禁止令を無視し秘密警察に捕まってしまったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面を被った謎の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に助けられる、礼を言うイヴィーを"V"は"演奏会"に誘う、そして彼は政府の重要施設を"演奏"するかのように華麗に爆破するのだった…
-感想-
マトリックス』のエージェント・スミス役でお馴染みのヒューゴ・ウィービングが全編通して一切顔を出さない主人公の"V"を熱演。
この人こういう本人がやってんのかよく分からない役多いね(汗)。
イヴィー役のナタリー・ポートマンは本作で丸坊主にして話題になりましたが、自分はエロ教祖を騙す時の格好の方が衝撃的でした。

アクションシーンはあまり多くありませんが銃をつかわず、ナイフと体術を駆使した"V"のアクションはキレがあってカッコイイ。
TV局での複数の人間との格闘シーンは『リベリオン』ばりの早業だし、ラストの地下鉄駅での弾を撃ち尽くした相手をナイフで蹴散らすシーンでは剣先の残像がまるで『ソウルキャリバー』の様で美しく見応え有り。

ただ最近のハリウッド映画にしては珍しく『座頭市』ばりに血が飛ぶので、嫌いな人は要注意。
この作品、冒頭でアメリカをボロクソに批判しているシーンからなかなか過激で、革命者たる"V"の道理にしても一歩間違えば現実のテロリストと変わらない。
今のアメリカ政権を彷彿とさせる政府の悪行もまたしかりで、最近はハリウッド映画も政権批判な内容の作品が多くなってきていますね。
(まあイラクであれだけ米兵が戦死すれば当然だうが…)

大作感は希薄で、風刺がきいているが故に小難しく感じる部分もありますが、ストーリーが確りしているので十分に楽しめる。
題材的にアクション映画好きよりも、政治映画好きな人の方が向いているかも?。