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『マンイーター』(2006年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Rogue
製作: 2006年 アメリカ・オーストラリア
時間: 92分
音楽: フランソワ・テータ
出演: ラダ・ミッチェル(ケイト)
    マイケル・バルタン(ピート)
    サム・ワーシントン(ニール)
    バリー・オットー(マーヴ)

あらすじ

大自然に囲まれたオーストラリアの世界遺産カカドゥ国立公園で、観光客を乗せたリバークルーズ船が水中から現れた「何か」に襲われ沈没してしまう。
命からがら中州に辿り着いた乗船客たちだったが、日暮れと共に川の水位が増し1人また1人と「それ」の餌食になっていく…。

予告映像

感想

HDDレコーダーの容量を確保する一環で、何時ぞや午後ローの「ワニ特集」で放送された『マンイーター』を観る。
制作は2006年だけど日本公開は2012年。
このグレードの作品がビデオスルーでなく劇場公開された事に驚くのだが、恐らくサム・ワーシントン(『アバター』・『ターミネーター4』)や、ミア・ワシコウスカ(『アリス・イン・ワンダーランド』)の人気にあやかろうとしたのだろう。

物語に関してはよくある動物パニック物で、国立公園の奥地に取り残された観光客たちが巨大なワニに襲われるというだけのお話。
お世辞にも斬新な展開とは言えず、ワニの生態が細かく描かれるでも、巨大化した原因がどっかの企業が垂れ流した汚染水だったりする訳でもない。
実話を元にした『ブラック・ウォーター』の様なストイックなサバイバル劇にも成っておらず、最終的にハリウッドムービー的なヒロイズムに帰結する。

呆気なく殺されるブレイク前のサム・ワーシントンとか、ご都合主義過ぎるラダ・ミッチェルの扱いとか、その陰で犠牲になる可愛そうな犬とか、迫力はあるが決着の付き方が脱力過ぎる最後のガチンコバトルなど、劇場公開作品として観ると残念な内容ですが、Z級の素人ムービーが普通に流れる『午後ロー』枠では普通に観れる拾い物な作品でした。