旧いまここにあるもの

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清水栄一×下口智裕 「鉄のラインバレル .25(最終巻)」 (秋田書店)

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清水栄一さん×下口智裕さんのライフワークとも言えるスーパーロボットアクションコミック『鉄のラインバレル』の最終巻が発売され、10年に及ぶ「正義の味方」の物語がここに完結!!。

自らの正義を振りかざす沢渡の凶刃に倒れた早瀬浩一は人である事を捨て「正義の味方」へと覚醒する。
沢渡の行いを赦し「希望が導く答えを出すんだ」と諭すその姿に、かつて自分の力に酔いしれた少年の姿はなく、「想像は否定するモノじゃない、凌駕するモノだ」「アンタの想像を創造してやる」と熱いセリフのオンパレード。
中の人繋がりで言えば完全に天元突破しております(笑)。

そして人類の命運を掛け月で待ち受けるデウスエクスマキナとの最終決戦。
重い展開が続く中、特攻したと思われた真来梓がちゃっかり生きていて救われると同時に、無残な最期を遂げた美海との扱いの差が泣けてくる。
(何らかの救済があると期待していたのだが…)

最前線で戦う加藤久嵩。
自分の行いに正義(ケジメ)をつけるため命を掛ける沢渡拓郎。
最期の最期までヒーローは遅れてやってくるを地で行く早瀬浩一と、その背中を守る森次令二の2ショットにテンションは最高潮!!。

激闘の末、デウスエクスマキナに「真の正義の味方(ファクター)」だと認めさせ戦いに終止符を打つ早瀬浩一。
だがその代償は余りにも大きかった…。
鹿目まどかよろしく、人の理を外れた存在になり人類を見守り続けるという結末は「正義の味方」の真理なのかもしれないが、ここはご都合主義でもいいから「ヒロインを悲しませちゃ正義の味方失格だろ?」とか言って大団円にして欲しかった。
これじゃ城崎さん辛すぎるでしょ…。

いろいろ思うところはありますが、何はともあれこれにて『鉄のラインバレル』は完結。
購読作品枠が一つ開いたので次は『ULTRAMAN』でも読んでみようかな?。