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『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Transformers: Age of Extinction
製作: 2014年 アメリ
時間: 165分
音楽: ティーブ・ジャブロンスキー
出演 マーク・ウォールバーグ(ケイド・イェーガー)
    ニコラ・ペルツ(テッサ・イェーガー)
    スタンリー・トゥッチ(ジョシュア・ジョイス
    ソフィア・マイルズ(ダーシー・トリル)
    ジャック・レイナー(シェーン・ダイソン)
    リー・ビンビン(スー・ユエミン)
    ケルシー・グラマー(ハロルド・アッティンジャー)
    T・J・ミラー(ルーカス・フランネリー)
    タイタス・ウェリバー(ジェームズ・サボイ)
    ジェームズ・バックマン(ギル・ウェンブリー)
    ピーター・カレン(オプティマス・プライム(声))
    フランク・ウェルカー(ガルバトロン(声))
    渡辺謙(ドリフト(声))
    ジョン・グッドマン(ハウンド(声))
    ジョン・ディマジオ(クロスヘアーズ(声))
    マーク・ライアン(ロックダウン(声))
    レノ・ウィルソン(ブレインズ(声))
    ロバート・フォックスワース(ラチェット(声))

あらすじ

人類の存亡をかけたシカゴでの戦いから4年。
世界はトランスフォーマーの存在を危険視し、地球を救うため戦ったオートボットの面々も政府から追われる身となっていた。
ある日、ひとり娘のテッサと暮らす廃品工場のオーナーで発明家のケイドは古いトラックを安価で手に入れ修理するのだが、そのトラックこそが車に変形し身を隠していたオートボットのリーダー、オプティマス・プライムだった…。

予告映像

感想

批評家に酷評され、ラズベリー賞の常連でありながら、最終的には莫大な製作費をきっちり回収するトランスフォーマー』シリーズ最新作を観る。

前3部作の後、紆余曲折ありながら結局マイケル・ベイ監督以下、主要スタッフは続投する一方、キャストに関しては総入れ替えとなりマンネリ化した人間関係がリセット。
主人公はオタクなティーンエイジャーからマーク・ウォールバーグ演じる発明バカなオヤジに変更され、反抗期な娘とその彼氏を引き連れ大暴れ。
例によって乗っていた車が大破しようと、ビルが倒壊して何十万人が犠牲になろうと骨一つ折らないチート設定である。

スタンリー・トゥッチ演じる「ジョブズもどき」と、リー・ビンビンの女エージェントのコンビもなかなか魅力的なのだが、前シリーズから地続きの世界観でありながらサムやレノックスについて言及しないのはシリーズ通して観ている身としては納得がいかない。
一緒に戦ってきた彼らがオートボット狩りを許すとは到底思えないし、この部分を説明出来ないなら世界観もリセットするべきだったのではないか?。

更に磨きの掛かったCG技術や、原作ファンをニヤリとさせるダイノボットの参戦など見所は多々あるのだが、戦闘シーンは相変わらずゴチャゴチャして見辛く、「ここ見せ場だぞ!!」と言わんばかりのお節介スローモーションもハッキリ言ってくどい。
中国資本で制作された事もあり、中国以外では知名度の低い有名人をモブで捻じ込んだり、中国企業の製品を押し売りするダイレクトマーケティング雨あられ
だが『パールハーバー』がそうであったように外国人を小馬鹿にするのが得意なマイケル・ベイだけあって、香港で中国企業が作ったオートボットの文字通りのコピー品を倒して「コピー商品は嫌いだ」と豪語させるなどやりたい放題。
それでいて中国では検閲もされず史上空前の大ヒットを記録したのだから、ちょろいもんだ。

「最近は名作のリメイクや続編ばかり」という自虐ネタを含め作り手の愚痴がだだ漏れなブロックバスタームービー。
言うまでもなく崇高なテーマ性など皆無で、アトラクションと割り切って楽しむのが正解である。