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『デンジャラス・ラン』(2012年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: SAFE HOUSE
製作: 2012年 アメリ
時間: 115分
監督: ダニエル・エスピノーサ  
脚本: デヴィッド・グッゲンハイム
音楽: ラミン・ジャヴァディ 
出演: デンゼル・ワシントン(トビン・フロスト)
    ライアン・レイノルズ(マット・ウェストン)
    ヴェラ・ファーミガ(キャサリン・リンクレーター)
    ブレンダン・グリーソン(デヴィッド・バーロー)
    サム・シェパード(ハーラン・ホイットフォード)
    ルーベン・ブラデス(カルロス・ヴィラル)
    ノラ・アルネゼデール(アナ・モロー)
    ロバート・パトリック(ダニエル・キーファー)
 

あらすじ

 
 
 36か国で指名手配中の元CIAの腕利きエージェント、トビン・フロストが突如、南アフリカアメリ総領事館に出頭する。
尋問のためCIAの「セーフハウス」に移送されるのだが、その直後、極秘であるはずの施設が武装集団の襲撃を受け壊滅。
管理責任者である新人マット・ウェストンはトビンと共に脱出し、正体不明の敵の追跡をかわしつつ、新たな隠れ家まで彼の身柄を護送する事になるのだが…。

予告映像

感想

監督のダニエル・エスピノーサはほぼ無名だが、ボーンシリーズのスタッフが多数参加している為、手持ちカメラと細かなカット割りで構成された映像は迫力満点。
市街地でのカーチェイスやスラム街での追跡劇。
ノースタントで挑んだという主演2人の格闘シーンなど、斬新とは言えないものの見せ場はふんだんに用意されているので退屈する事なし。
ただ肝心のストーリーは驚くほど凡庸で、もう二捻りくらい欲しかったと言うのが正直な感想。
登場人物は呆気なく殺されるし、オチも実に味気ない。
せっかく良いキャストとスタッフを集めたのに、こんな「あるある話」をやられても宝の持ち腐れではないか?。
原題の「セーフハウス(隠れ家)」という要素にしても映画の根幹部分にはそれ程関わって来ない為、ミスリードにもほどがある。
何よりデンゼル・ワシントンが「極上の悪」を演じるなどと謳っていますが全然悪くありません。
犯罪者ではあるが根は真人間という、いつものパターン。
(まぁ日本の映画会社の売り文句なんて端から信じてませんが…)
キャラクター的にも「人の心を操る天才」などと評されていますが、それを実感出来るエピソードも無く、ストーリー以外は平均点以上なのに実に惜しい作品でした。