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『ゾディアック』 ★★★★☆

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スタッフ&キャスト

製作 2006年 アメリ
時間 157分
監督 デヴィッド・フィンチャー
原作 ロバート・グレイスミス
脚本 ジェームズ・ヴァンダービルト
音楽 デヴィッド・シャイア
出演 ジェイク・ギレンホール(ロバート・グレイスミス)
マーク・ラファロ(デイブ・トースキー刑事)
ロバート・ダウニー・Jr(ポール・エイブリー)
アンソニー・エドワーズ(ウィリアム・アームストロング刑事)
ブライアン・コックス(ベルビン・ベリー)
イライアス・コティーズ(ジャック・マラナックス巡査部長)
クロエ・セヴィニーメラニー
ドナル・ローグ(ケン・ナーロウ)
ジョン・キャロル・リンチ(アーサー・リー・アレン)
ダーモット・マローニー(マーティ・リー)

あらすじ

1969年のある日、グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)とエイブリー(ロバート・ダウニー・Jr)の務める新聞社に怪しげな手紙が送りつけられる。
そこには公表されていない殺人の手口が克明に記されていた。
通報を受け早速捜査に乗り出すトーキース刑事(マーク・ラファロ)達だったが、それを嘲笑うかの様に犯人は自らを"ゾディアック"と名乗り手紙を送り続ける。
犯行は徐々にエスカレートし、遂には社会を巻き込んだ劇場型犯罪に発展する…。

感想

実際に起こった未解決事件なので安易に面白かったとは言い辛いのですが、とにかく凝った作品でした。
実話だからか今までの一種ファンタジー的だったフィンチャー作品とは一線を画す印象で、人間臭い登場人物達が右往左往する姿はとても新鮮でした。

前半はグレイスミスとエイブミーの新聞社内からの視点。
中盤は捜査を進めるトーキースとアームストロングの刑事コンビの視点。
後半は家庭を顧みず事件にハマり込んで行くグレイスミスの視点。
それぞれ各パートで別の作品かと思う位に視点が代わり展開する。

やはり題材が題材だけに派手な見せ場は無く暗く淡々と進行していくのがだ、キャストの素晴らしい演技と、拘りの人デビット・フィンチャー監督の凝りに凝った演出にグイグイと引き込まれ2時間半があっという間に過ぎてしまった。
どうしてもこの事件をあまり知らない日本人な自分は現実の話なのだと実感出来なくて、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか解らなくてヤキモキしました。
その辺りはきっと当時を知るアメリカ人だと受ける印象が大分違うのでしょうね…。

印象的だったのは今や『インクレディブル・ハルク』や『アイアンマン』などアメコミ付いてるロバート・ダウニー・Jrの酔いどれ落ちぶれ具合!!。哀愁溢れてて最高っすよ!!(笑)。