旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

『アベンジャーズ』(2012年) -★★★☆☆-

イメージ 1

スタッフ&キャスト

原題: THE AVENGERS
製作: 2012年 アメリ
時間: 144分
監督: ジョス・ウェドン 
脚本: ジョス・ウェドン
音楽: アラン・シルヴェストリ 
出演: ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク(アイアンマン))
    クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャーズ(キャプテン・アメリカ))
    マーク・ラファロ(ブルース・バナー(ハルク))
    クリス・ヘムズワース(ソー)
    スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ))
    ジェレミー・レナー(クリント・バートン(ホークアイ))
    トム・ヒドルストン(ロキ)
    クラーク・グレッグ(エージェント・フィル・コールソン)
    ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)
    コビー・スマルダーズ(エージェント・マリア・ヒル
    グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)
    サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)
 

あらすじ

人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。
それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルク(マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。
しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。

予告映像

感想

という横柄なキャッチコピーが古風な映画ファンの反感を買いまくった『アベンジャーズ』をようやく観賞。
 
言わずと知れたアメコミ界の老舗レーベル、マーベルコミックのヒーロー達が「スーパーロボット大戦」よろしく一堂に会して大暴れするドリームプロジェクト。
『インクレディブルハルク』・『アイアンマン』・『マイティソー』・『キャプテンアメリカ』といった作品でサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーが熱心に勧誘活動を続けた結果が本作であります(笑)。
 
ただし『インクレディブルハルク』でブルース・バナー(ハルク)を演じたエドワート・ノートンだけが「騒がしいだけの映画には出ない」的な事を言って降板した為マーク・ラファロに変更されています。
う~ん残念!!
 
個人的にこういった頭を使わなくて良い映画は日本語吹き替えでラフに楽しみたいのですが、本作は素人キャストが多数混じっているので渋々字幕で観る羽目に…。
劇場公開時はタレント使っても構いませんが、ソフト化する際はプロで再録するくらいの義務は果たして頂きたいものです。
 
さて本編の感想ですが、予想したよりもず~っとマトモな作品で正直ビックリしました。
 
個々のポテンシャルは高いのに「俺が俺が」で全く纏まらないアベンジャーズ
乱暴な神様やら、自意識過剰な社長やら、キレると手が付けられない博士やら、委員長タイプのキャプテンアメリカを除いて協調性の欠片もありません。
当然チームとして機能するわけもなく、その結果手痛い敗北を喫する事となります。
 
ここで非常に重要な役割を担うのがニック・フューリーの片腕であるフィル・コールソン。
彼のとったある行動がバラバラだったヒーロー達を1つに纏める切っ掛けを作るのですが、この展開が非常に熱い!!。
 
新規参戦のブラックウィドウホークアイの戦友のようであり恋人のようでもある不思議な関係性もなかなかどうして魅力的だし、鑑賞前は単にヒーローを集めて敵を倒すだけだの単純明快な物語かと思っていたら、ちゃんとドラマがありました。
 
例によってクライマックスは近年のハリウッド映画にありがちな技術をひけらかすようなVFXの見本市的場面が続き食傷気味になるし、アベンジャーズでなくても米軍が出張れば十分対処出来そうな手抜きとしか思えないデザインの雑魚過ぎる侵略者など残念な部分も多々ありますが、見事なコンビネーションを発揮するヒーロー達の戦いっぷりや彼らが勢揃いして見得を切るカットなんかは一見の価値あり!。 
何気にエンディング後のシュールな食事シーンも笑えます。
 
予備知識として『インクレディブルハルク』・『アイアンマン』・『マイティソー』・『キャプテンアメリカ』を観ておくとより楽しめるので、未見の方は合わせてチェックする事を強くオススメします。