原作コミック第8巻収録の「幻界病棟ライゼズ」を基にした『血界戦線 & BEYOND』第2話。
オリジナル要素を交えて料理した1期とは異なり今回はかなり原作基準でアニメ化している事が分かります。
それは場面展開であり、セリフ回しであり、登場人物であったりする。
ただ戦闘シーン全般の迫力は原作のそれに及ばず、ルシアナの「幻界執刀」は良かったけど、その直後に現れるザメドルのカットは原作だと見開きで威圧感があったのに、アニメはその直後に流れる挿入歌のイメージを含めコレジャナイ感が強かった。
原作だと3年の時の流れに関する言及も多く、対ブラッドブリード用の真名打ち込みアプリを含めその間の人類側の進歩と合わせてクラウスが言い放つ「人間の三年を侮った。それが貴公の敗因だ」というセリフが熱いのに、それらをオミットしたのも理解に苦しむ。
ツバメの巣で時間の流れを演出したり、回想シーンをシネスコープで描き分けるなど、良い部分もあっただけに残念でならない。
これはこれで良かったのだが能登さんのルシアナも聞いてみたかった。
(でも能登さんって1期の時にギリカやってなかったっけ?)
あと声優さんネタで言えばクラウスが子供を救うシーンが『Fate/Zero』の再現みたくなっていて不覚にも笑ってしまった。
そして今回もヘビロテ必死なエンディングアニメーションは絵コンテ・演出が一期の監督を務めた松本理恵さんで、本編スタッフは降板したけど某フレンズなアニメと違って協力体制は維持されているようで安心しました。
このまま1話くらい本編に演出で参加してくれないかな?。