旧いまここにあるもの

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MX日曜夜のアニメ枠がバラエティに富んでいる件。

正直微妙な作品が多い2017年夏のアニメあれこれ。
個人的にTBSの深夜アニメ枠がほぼ全滅で軽く衝撃を受けているのですが、そんな中MX日曜夜のアニメ枠が相変わらず充実していてマラソンが捗っております。

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異世界転生物かつ主人がチートで既視感が強い『ナイツ&マジック』ですが、スタッフに関してはベテランの実力派が揃っており、ファンタジー+ロボットという設定は『天空のエスカフローネ』好きとして興味を惹かれます。

ただメカオタクのサラリーマンが転生したショタ系主人公が最初からパラメーターカンストしていて、2話目にして300年ぶりに現れた師団級の超強いモンスターを1人で倒してしまい苦笑い。
死生観もズレにズレていて命を掛けた戦いもゲーム感覚だし、少なくともこの年になるまで生きて来た世界の人々が目の前で殺されているのに、怒りの沸点が「ロボットを倒していいのはロボットだけです!!」というのはサイコパスと言わざるを得ない(汗)。

夢は自分専用機を作る事らしいんだけど、それで何を成すかといった部分は欠落していて、この辺り視聴者の好き嫌いがハッキリ分かれるでしょうね。
かくいう私も今のところ、感情移入が全くできていません(苦笑)。

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『世界征服~謀略のズヴィズダー~』『ポッピンQ』の黒星紅白さんがキャラクター原案を手掛ける『プリンセス・プリンシパル』は絵柄に反してハードな作風で1話目から驚かされました。

ザックリした概要は知っていたのですが「黒星さん起用するくらいだし、どうせ百合百合すんだろ?」と思いきや、if世界のロンドンという舞台設定や、重力を操るアイテムなどガッツリ作り込んでいて、『BLACK LAGOON』や『DARKER THAN BLACK』を彷彿とさせるBAD ENDスレスレの結末など意外性抜群。

この内容であればキャラデザはもっとリアル寄りにした方がしっくり来たと思うのですが、『GUNSLINGER GIRL』よろしく美少女キャラで血生臭い世界を描くギャップが魅力になるのかな?。
題材が題材なだけに主要キャラクターが途中で命を落としそうだけど、個人的にあまり鬱展開にはならないでほしいなぁ…。

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押井守監督専属スタジオを脱却したプロダクションI.G.が挑む「社交ダンス」を題材にした同名漫画をアニメ化した『ボールルームへようこそ』は、第1話からその画力(えぢから)に圧倒されました。
スタッフが『ハイキュー』組なので絵柄を若干引きずっていましたが「動」の表現が相変わらず素晴らしく、内容が伴っていない作品だと「ながら見」になってしまう私が一時たりと目が離せなかった。

大前提として原作の持つ力があるのですが、何1つ誇れるものが無い主人公が社交ダンスと出会い、それに情熱を傾けて行く王道展開は観ていてとても気持ちよかったです。