この番組との出会いは当時まだアニメに強かったtvkで再ネットされていた『カウボーイビバップ』を観た後にチャンネルを変えずにいたら、たまたま再放送(当時は17時から)が流れてきて、しかも丁度「宮崎クエスト2」ウィークでその斬新な番組構成に衝撃を受けたのが始まりでした。
巷では「木村カエラ時代」ばかり取り上げられていますが、個性的なキャラと外ロケが多かった「あかぎあい時代」(運転免許を取得して番組でドライブに出たら初心者マークをつけ忘れて問題になった事も今では良い思い出)が個人的には今でも不動の1位だったりします。
そこからバトンタッチして始まったカエラ時代は番組の構成やスタッフ陣のチャレンジ精神がMAXになり、揉める前のDice-K氏までゲームショウのロケに参加したり、ヒットマン中村やトリロジー鈴木といった濃い~宣伝マンが次々と参戦し、あの林原めぐみさんが自らゲスト出演を熱望し実現するなど、疑惑の流行語を借りて言えば「神ってました」。
黒田洋介さんが『おねがいシリーズ』のファンブックで作品が番組で取り上げられて嬉しかったと発言したり、内藤泰弘さんが自身のブログやトライガンの後書きマンガでネタにしたり、ジゴロウとペッパーがニュータイプのガンダム特集に登場したりと、こっち業界への影響力も凄まじかったのですが、それもペッパーことディレクターの金田真人さんが急逝されてからは番組内のサブカル成分が薄れ、以降は黒幕が一本柱として頑張っていた印象があります。
巷ではカエラが居なくなって面白くなくなったと言われますが、個人的には金田さんというブレインが居なくなってしまった事が一番大きかったと今でも思ってます。
そっからは失速しつつも黒幕が繋いできましたが、それも先の降板で潰えてしまい、sakus akuは屋根の上じゃなくなりスタッフも入れ替わったりと全く別物になってしまいました。
これまで番組を慕いコンスタントにゲスト出演していたスガシカオさんや星野源さんPerfumeといった売れっ子も来なくなりましたし、亡くなってからクレジットされていた金田真人さんの名前がスタッフロールから外れた時に「俺の知ってるsaku sakuじゃなくなった」と確信しました。
個人的にはこの時にキッパリ『saku saku』を終わらせるべきだったと思います。
そうすればこの後を引き継いだ面々ももっと自由にやれたのではないでしょうか?。
現メンバーのNANAEちゃんと上々軍団も決して悪くないのに(ハロ川さんがゲスト時の跳ねっぷりとか凄い)、そういう呪縛を残してしまった事が終了への決定打になったと思います。
いろいろな評価はありますがライフワークの一部になっていたsaku sakuが終わるのは本当に寂しいです。
私はもっぱら再放送派でしたが23時30分にtvkをつけても番組がやっていない喪失感。
今はまだ想像もつきません…。