シリーズ最速の出足で早くも出荷本数55万本越えを達成した『ペルソナ5』をようやくクリア。
ネタバレになるのでストーリーの詳細は書けませんが、社会のルールを自分たちの為に使うあくどい大人たちと、その被害者である若者たちの戦いを軸に、号泣会見やブラック企業といった時事ネタを盛り込みながら、最終的に当事者意識の欠如した無責任な大衆やネット上で特定の存在を袋叩きにする現代社会の歪みに切り込んでいく脚本が本当に素晴らしかった。
ただ双子ちゃんに関しては、個人的にあのままの方が好みだったかな?(笑)。
その一方で、事件の実行犯に関してはテレビ局での伏線が露骨すぎて、もうちょい捻りが欲しかったというのが率直な感想。
主人公と対をなす存在という割に、あのままフェードアウトしたのも正直納得がいきません。
あとストーリーが深刻であるが故に遊びが少なく、シリーズのセオリーが逆にマンネリ化している部分もチラホラあって、その辺はもうちょい壊しても良かったのではないか?と感じます。
キャラクターに関してはメイン&サブを含め今回も魅力的で言う事なし。
イゴールは制作サイドが確信犯的にやっていましたが、御船千早の「運命は変えられる」や「胸張って生きてれば悪いもんなんて吹き飛ぶ」といった台詞は偶然とは言え聞いていて複雑な気持ちになりました。
ちなみに女性キャラとの二股、三股は今回もプレイ次第で可能となっており、ゲスの極み主人公を演じる事も可。
そうする事で発生する、偉業を成し遂げた主人公が物理的に改心させられる「修羅場イベント」はある意味必見(笑)。
気になる部分はありつつも前作から時間が開き期待値が上がりまくっていた事を考えれば十分過ぎるほど楽しめる良作となっており末永く遊べそうです。
綺麗に決着がついたのでゲームとしての続編は難しそうですが、これだけ売れていれば近い将来テレビアニメ化はされるでしょうね。
ストーリー重視で行けば2クールで纏められそうだし期待しています。