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2014年秋のアニメ新番あれこれ(『デンキ街の本屋さん』・『クロスアンジュ』・『七つの大罪』・『天体のメソッド』)

なかなか作品が出揃わない2014年秋新番。 
今期はラノベ美少女ゲーム原作が増え、乙女ゲー原作が減ったように感じております。
 
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秋葉原にある同人ショップを舞台に、そこで働く男女の日常を描く『デンキ街の本屋さん』
店名が「とらのあな」ならぬ「うまのほね」で初っ端から草が生える。
 
本の特典付け作業だったり、都の職員(実は腐女子)がチェックにきてその対応に追われたり、イベント後の新刊地獄といった店員あるあるから、コミケ前の修羅場に苦しむ作家あるあるまで良くも悪くもオタク知識を有する人しか共感出来ない作品ですね。
 
その点私は問題なく楽しめたんで視聴継続決定。
 
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観る前の印象は『シンフォギア』×『コードギアス』でしたが、蓋を開けてみれば『ヴァルヴレイヴ』的なガッカリ感でした。
 
異能の力に目覚めた者を排除する歪んだ秩序の上に成り立つ世界。
奈々さん演じる高飛車お姫様主人公が赤子を取り上げられた母親に「新しい子を産めばいいじゃない」とか言ってのけるKY女でイライラしてたら、ある日自分が迫害される存在である事が判明し強制収容所に連行されて「ざまぁww」。
けど母親を目の前で殺された上、ドSな教官♀に身ぐるみ引っぺがされ無残にも「アッー!!」されてしまうというマニアック過ぎる展開には流石の私もドン引き。
OP含めやたらと肌色多いけど、こんなんちっとも嬉しくないわ!!。
 
しれっと山寺宏一さんが出演するなどキャストはバカみたいに豪華だけど、ロボットアニメと言いながら登場したのはアバンタイトルのみで、しかも相手は生物(竜)だから戦闘がエグイのなんの。
予告だけがスマイルギャング的な乗りでぶっ飛んでたけど、それ以外は鬱屈していて全然楽しめませんでした。
 
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鈴木央さんが「週刊少年マガジン」で連載中の『七つの大罪』岡村天斎監督を筆頭とする『青の祓魔師』スタッフによってアニメ化。
 
王道ファンタジー物として申し分ない第1話だったのですが、絵柄からアクションまで恐ろしいほど原作をトレースしていて私は逆に物足りなく感じてしまった。
梶くんの王道主人公にポスト金朋な久野ちゃんボイス、藤宮さんライクな天ちゃんのお嬢様演技や自重しない澤野さんのボーカル入りBGMなど、その全てが「予想通り」で新たな発見も皆無。
もうちょっと意外性が欲しかったというのが率直な感想です。
 
日5枠なので恐らく2クールはやると思うのですが、既刊が10巻しか出てない上、未完なので終盤ダレそうで不安だ…。
 
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なんとなぁ~く『凪のあすから』と似た雰囲気を感じる『天体のメソッド』
空に巨大な円盤が浮かぶ「霧弥湖」に7年ぶりに戻って来た「古宮乃々香」と、彼女の前に現れた不思議な少女「ノエル」の出会いを軸に、かつて交わした「約束」の行方を描くこの作品。
 
落ち着いた雰囲気がとても心地よく、露骨な「萌え」に傾倒せず、確りと「物語」を紡いでいる点が素晴らしいですね。
 
「乃々香」は「ノエル」だけでなく、幼馴染み達の事も忘れているようですが、もしや記憶を失っているのでしょうか?。
母親の所在や、ノエルの「あなたの願いを叶える」という言葉を含め、次回への引きもバッチリで、とても良く出来た第1話だったと思います。
 
これは最終回までチェックしたい。