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『アイアンマン3』(2013年) -★★★★☆- (ネタばれ含む)

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スタッフ&キャスト

原題: IRON MAN 3
製作: 2013年 アメリ
時間: 133分
監督: シェーン・ブラック  
脚本: ドリュー・ピアース 、シェーン・ブラック
音楽: ブライアン・タイラー 
出演: ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク(アイアンマン))
    グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)
    ドン・チードル(ジェームズ・ローディ(ウォーマシーン))
    ガイ・ピアースアルドリッチ・キリアン)
    レベッカ・ホール(マヤ・ハンセン)
    ステファニー・ショスタク(-)
    ジェームズ・バッジ・デール(サヴィン)
    ジョン・ファヴロー(ハッピー・ホーガン)
    ベン・キングズレー(マンダリン)
    ポール・ベタニー(J.A.R.V.I.S.(ジャービス))
    ウィリアム・サドラー(大統領)

あらすじ

スーパーヒーローで編成された部隊アベンジャーズの一員として地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。
だが、アメリカ政府はスーパーヒーローが国の防衛を担うことを危険視するようになり、それを契機に彼はアイアンマンの新型スーツを開発することに没頭していく。
そんな中、マンダリン(ベン・キングズレー)と名乗るテロリストが米国への大規模攻撃を宣言。
スタークも標的にされ自宅やアイアンマンを破壊されてしまう。
何もかも失ったスターク、だが愛する女性ペッパー(グウィネス・パルトロー)を守る為、再びアイアンマンとして立ち上がる事を決意する…。

予告映像

感想

自信家の天才社長が趣味で作ったスーパースーツで世界(米国)を救うマーベル・コミックの同名ヒーローを実写映画化した『アイアンマン』の第3弾を観る。
監督は前作までのジョン・ファヴローに代わり、米国版『デスノート』の監督に内定しているシェーン・ブラックが担当。
 
正直な話これまでのシリーズはトニー・スタークの態度や考え方にこれっぽちも共感出来ず、アクションもスーツを着て無双するというワンパターンで好きになれなかったのですが、今回はそうした問題点が劇的に改善され楽しむ事が出来ました。
 
時間軸的には『アベンジャーズ』後の物語となっており、先の戦いで自分が特別な存在ではないと悟ってしまったトニー・スタークは不眠症パニック障害を患い精神的にとても不安定になっています。
これまでの軽薄で自信家な社長が好きな人は違和感を覚えるかもしれませんが、やはり主人公というのは苦悩しそれを乗り越えてこそカタルシスが生まれるのでこの変化は大歓迎。
 
アクションに関してもチートまがいの無敵スーツに頼らず、頭を使い生身でピンチを切り抜けるシーンが多くメリハリが効いている。
空中での救出劇などシークエンス毎に個性があるし、クライマックスは立体的な舞台で縦横無尽にカメラや登場人物が動き回り3D栄えするよう工夫されています。
これは3Dで観たら楽しそうだ。
 
展開は基本的にご都合主義ですが、ところどころに米国に対する皮肉が効いているのも興味深い。
ゲストキャストのガイ・ピアース。レペッカ・ホール。ベン・キングズレーなど役者陣も豪華で華がある。
 
ストはトニーが「アイアンマン」ではなく普通の人間として愛する女性と共に生きていく事を誓い、カラータイマー(笑)を取り外しスーツも全て破棄してしまう。
「これでシリーズ完結か?」と思いきや「トニー・スタークは帰ってくる」とテロップを出してフラグを立てる事も忘れない。
 
例によってエンドロール後にはお楽しみが用意されているのですが、そこまで観て初めて冒頭部分のモノローグの意味が理解出来るというなかなか凝った作りになっています。
全編通して纏まりの良い娯楽映画に仕上がっており、2013年世界でもっともヒットした作品というのも納得の出来でした。