マーティン・スコセッシ監督×マット・デイモン&レオナルド・ディカプリオ共演でハリウッドリメイクされた事もある、言わずと知れった新世紀香港ノワールの傑作『インファナル・アフェア』を今度は日本でリメイクした『ダブルフェイス』なるドラマが流れてました。
何を思ったか『エヴァ旧劇場版』を見返していて、それが終わってほどよく鬱になった時たまたまザッピングして見つけたから終盤40分くらいしか見れなかったんだけど、なんかもうセリフからカット割りまで完全コピー過ぎて笑った。
漢の美学炸裂な原作は私も大好きでして、昔「どうして日本はこのレベルの作品が作れないんだ!!」「いや日本でやったらただのヤクザ物ですよ(笑)」と何気ない会話を映画好きの先輩としてたんだけど、ホントに輸入してくるとは思わなんだ。
映像のクオリティに関してはそこらの映画顔負けな出来で素晴らしいんだけど、もうちょっとこう脚色して欲しいもんです。
そもそもジャパニーズ・ポリスメンとジャパニーズ・マフィアのガチな抗争とか実際あるの?。
潜入捜査官とか潜入ヤクザとか送り込まんでも『アウトレイジ』の小日向さんみたいに裏でお互い利用し合ってるんでしょ?。
現実を知らないだけかもしれんけど日本であの設定のまんまやるには無理がある気がしてならんのですよ。
そこは渡部篤郎さんでしょ!!。
むしろ香川さんは何時もの怪演っぷりを発揮してもらってエリック・ツァンのポジションをやって欲しかった。
今回の地上波放送では潜入捜査官の正体を唯一知る警視生がヤクザにリンチされビルの屋上からタクシーに投げ落とされて、その現場からチビノリダーと西島さんが車で逃げる所で終わっちゃった。
原作だとこっからラストに向け盛り上がっていくのになぁ…。
そんでもって
「続きはWOWOWに加入して観てね❤」
とかだからホントたち悪!!。
予告では潜入の２人が屋上で対峙するあの名シーンが香港から横浜に舞台を移しこれまた見事にトレースされてたけど、三部作ある原作の内どこまでやるつもりなんだろうね?。
個人的にこのシリーズは余韻を含め１作目で完成していると思うので、前日談である「2」と後日談の「3」は別にイイです。
もっともWOWOW入ってないから後編は観れないけどね～(なげやり)。
