旧いまここにあるもの

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2012年夏新番(『ソードアート・オンライン』他いろいろ)

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『ソードアート・オンライン』は分割2クール物とか抜きにした場合、今期スタート作品の中では一番前評判の高いタイトルだと思う。
近未来を舞台に天才ゲームクリエイターが仕組んだゲームオーバー=死のログアウト不能MMORPGに囚われた人々がそこから脱出するべくゲームクリアを目指すという筋立て。
正直言ってプロットは『パトレイバーThe MOVIE』+『.hack』+『攻殻機動隊』といった感じで御世辞にも斬新とは言えませんね。
 
けどこの作品の面白い所はゲームという前提でありながら主人公たちにとっては真の意味で生死を掛けたリアルが展開するというアベコベな部分にあると思う。
近未来を舞台とした言うなればSFであるにも関わらず絵的には完全に冒険ファンタジーという矛盾。
ラスボスを倒すという最終目標は同じでもその動機が「世界を平和にする」ではなく「現実世界に帰還する」というのが興味深い。
昔よく主人公が勇者として異世界に召喚されるって作品があったけど、それをゲーム世界でやってる感じ。
時代の流れだね。
 
顔や体型もリアル世界をトレースし、生き残る為には仲間と共闘するしかない。
山寺宏一さんボイスな黒幕の持論である「これは、ゲームであっても遊びではない」が体現されている訳です。
 
1話の時点で既に2000人のプレイヤーが死亡したり、それだけの犠牲者出しながら当のプログラマーはどうして逮捕されない?(自身もログインしている?)とか、1ヵ月もあればプログラム解析して少なからず干渉出来るだろ?、といった納得いかない部分が多いので2話以降はその辺のフォローにも期待したい。

んで他の作品だと、『コココネクト』は原作絵師が関係者であるが故にけいおん!っぽさが拭えなかったり、『織田信奈の野望』は武将の性別転換で放送が続いている戦国コレクションとどっ被りだったりと、どちらも既視感が強かったです。
個人的には新番じゃないけど、やっとネットされた原作の画風完全無視の『うぽって!!』が予想以上のミリタリ描写で拘りを感じました。
特に派手な絵を求めがちなアニメ媒体でマズルフラッシュを必要以上に大きく描かない辺りガチだなと…。