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『ミスティック・リバー』(2003年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: MYSTIC RIVER
製作: 2003年 アメリ
時間: 138分
原作: デニス・ルヘイン 
監督: クリント・イーストウッド 
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
音楽: クリント・イーストウッド   
出演: ショーン・ペン(ジミー・マーカム
    ティム・ロビンス(デイブ・ボイル)
    ケヴィン・ベーコン(ショーン・ディバイン)
    ローレンス・フィッシュバーン(ホワイティ・パワーズ
    マーシャ・ゲイ・ハーデンセレステ・ボイル)
    ローラ・リニー(アナベス・マーカム
    エミー・ロッサム(ケイティ・マーカム
    ケヴィン・チャップマン(バル・サベッジ)
    トム・グイリー(ブレンダン・ハリス)
    スペンサー・トリート・クラーク(レイ・ハリス)
    アダム・ネルソン(ニック・サベッジ)
    キャメロン・ボーウェン(少年時代のデイブ)
    ジェイソン・ケリー(少年時代のジミー)
    コナー・パオロ(少年時代のショーン)
    ケイデン・ボイド(マイケル・ボイル)
    イーライ・ウォラック(酒屋の店主)

あらすじ

昔馴染のジミー、デイブ、ショーン。
彼等の関係は幼い頃に巻き込まれたある事件を切っ掛けに崩壊する。
 
それから25年。
街のごろつきのリーダーとなったジミーの愛娘がある晩何者かの手によって殺害され、刑事となったショーンが捜査を担当する事になる。
事件の聞き込みを続ける中、ショーンは忌むべき過去を胸に秘め一家の父親となったデイブと再会を果たすのだが…。

予告映像

感想

俳優としても制作者としても一流のクリント・イーストウッド監督による同名小説の映画化作品。
先日TVで放送されたのを録画していたので観ましたが、この物語私は納得いきませんね。
 
地上波放送とあってカットされていたのかもしれませんが、デイブがあまりにも報われ無さ過ぎでそんな彼の理不尽な扱いを通して製作者が何を伝えたかったのかサッパリです。
 
悪いのはあの時車に乗ってしまった不運なデイブって事?。
そして過去に酷い目にあった人間は立ち直るチャンスすらないと言いたいの?。
 
お山の大将気取りで不確かな情報を元にディブを処刑しておきながら悔い改めもせずのうのうと生きているジミーと、刑事でありジミーがディブを殺害した事を確信しながら彼を逮捕するでもなく絶縁状態だった奥さんに電話しよりを戻すショーンの行動が私は許せない!!。
最後にショーンがジミーに向け銃を撃つジェスチャーをしたのが「いずれ逮捕してやる」という意志表示だったのかもしれませんが、それにしてもな結末。
デイブは2人の身代わりでジジイにレイプされ、それでも良き父親であろうとしただけなのに、その過去を理由に難癖付けられて殺されるなんて、あまりに理不尽だ!!。
観る前は彼等の過去の出来事が今の事件と複雑に絡み合っていくサスペンスだと思ったのに…。
 
雰囲気は良い。役者も良い。だが物語の結末がとにかく気に入らない。
ジミーが無実の人間を殺した事を悔いながら罪と向き合い生きていけば許せた。
ショーンがジミーを罵倒しデイブの無念を晴らそうと行動してくれれば許せた。
しかし2人は死んだデイブと残された家族の為に何もしなかった。
曲がった事が大嫌いで正義感の強い人間ほどこの映画許せないと思う。
 
まぁ『CSI:マイアミ』のウルフ(ジョナサン・トーゴ)が雑貨屋でバイトしてたのを発見出来たのは嬉しかったですよ。