スタッフ&キャスト
予告映像
感想
孫と義理の息子を惨殺され、娘を病院送りにした犯人に復讐すべくマカオへやったきたフランス人の父と、現地で出会った凄腕の殺し屋立ちの奇妙な友情とその結末を描く。
お馴染の顔触れ・似た様なストーリーは香港映画特有の「偉大なるマンネリズム」が炸裂しており、それ故に語るべき部分は多くないのですが、それを補って余りある魅力を感じる事が出来る力作。
随所に散りばめられたユーモア。完璧に計算された絵になる画角。
そしてジョニー・トーの様式美が炸裂するファンタジックなアクションシーンは観惚れる程に美しい。
復讐を望んだ当の本人が記憶を失い復讐の意味が消失しても尚、彼との約束を守り自らのボスを殺しに行く男たちの姿、そして全てを忘れてもそんな彼らの思いに報いようとする依頼人。
これでもかと男心をくすぐる無駄に熱い御都合主義展開は流石としか言いようがない!!。
ジャッキー映画よろしく示し合わせたかの様な敵との決闘や、主人公には絶対銃弾が当たらない銃撃戦など、有り得ない事のオンパレード。
『エグザイル/絆』もそうでしたが、本作も一種のファンタジー映画として観るのが正解です。