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『エースコンバット アサルトホライゾン』一週目クリア&作品感想。

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日本語音声・字幕のノーマルにて一週目クリア。
&
軽くオンラインをプレイしたので感想をば。
 
全体的に感じた事は今回のエースコンバット
CoDなど外国製FPSの強い影響を受けている
という事です。
 
撃破された機体が四散する人で言う所のゴア表現はもとより、ドアガンナーやAC-130の操作などFPSでお馴染の要素が満載。
その中で私が一番戸惑ったのが機体のダメージが時間の経過と共に回復する点。
今までは「如何にしてダメージを受けず任務を遂行するか」がポイントでしたが今回は「肉を切らせて骨を断つ」という戦法がデフォ。
特にボス戦でのノーダメージクリアは不可能に近く、一定時間ドッグファイトを続けイベントを表示しないとミサイルを何発撃っても落とす事が出来ないというのも非常にストレスが溜まります。
戦闘ヘリに関しては建造物にぶつかって墜落という概念がなく、戦闘機にしても地面に当たってもスターフォックス64よろしく「ダメージは受けるがセーフ」というのも首を傾げてしまう。
 
ナンバリングタイトルではないので敢えてそうしたのでしょうが、今までのシリーズで培われたゲームシステムを継承していないのも非常に残念。
どうせアナログ十字キーには何も割り当ててないのだから僚機への指示出しくらい出来ても良かったのでは?。
 
色々と文句はありますが、ここまでは飽くまでシリーズ通して見た時の不満点であり、独立したゲームとして見れば大した問題ではありません。
唯一にして絶対的な問題があるとすれば、それは穴だらけのストーリーです。
架空の国家間戦争を描いて来た今までと違い、海外の軍事作家を迎え現実世界を舞台にしている割に世界情勢などが一切反映されておらず内容がとにかく薄っぺらい!!。
アメリカ軍の空爆で妻を殺されたロシアのエースパイロットの復讐という一個人の私怨が何故あそこまで大事になるのかサッパリ解らんし、秘密兵器の詳細や反乱に至るまでの敵側の心情描写などは完全無視。
 
今まではそういった部分を丁寧に描いたからそこカタルシスがあったのに、
「主人公がアメリカを救ったどー!!」
的な終わり方をされても何の感慨も沸いて来ません。
 
新たなゲームシステムでアクション要素がアップし、背後を取り合うドッグファイトなどはより楽しむ事が出来るのですが、ストーリーを筆頭に随所で作り込みの甘さを感じる。
この頭打ちのジャンルで新しい事に挑戦する姿勢は称賛に値しますし、どんどんやって頂きたいのですが、
それならそれで新しいスタンダードになる様な革新的な物を作って欲しいと強く思います。
 
駄作とは言いませんが私的には微妙な作品でした。
もし次回作があるなら『5』の僚機への指示や『6』の大部隊を率いた総攻撃。
『ゼロ』の戦い方によって変化するストーリーなど美味しい要素を全て内包したエースコンバット7』が開発される事を期待します。