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『ユージュアル・サスペクツ』(1995) -★★★★★-

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スタッフ&キャスト

原題: THE USUAL SUSPECTS
製作: 1995年 アメリ
時間: 105分
    スティーヴン・ボールドウィン(マクナマス)
    ケヴィン・スペイシー(キント)
    ベニチオ・デル・トロ(フェンスター)
    ケヴィン・ポラック(ホックニー
    ピート・ポスルスウェイト(コバヤシ)
    チャズ・パルミンテリ(クイヤン)
    ジャンカルロ・エスポジート(-)
    スージー・エイミス(-)
    ダン・ヘダヤ(-)

あらすじ

カリフォルニア州のある港で大規模な殺人事件が発生する。
捜査官クイヤンは事件の当事者で唯一生き残った詐欺師ヴァーバル・キントを呼び出し証言を求める。
始めは口を閉ざしていたキントだったが、次第に事件が起こるまでの過程、そして黒幕と目される「カイザー・ソゼ」の名前を口にする。
はたして、あの日あの場所で何が起こったのか?。
そして「カイザー・ソゼ」とは一体何者なのか?。

予告映像

感想

一杯食わされた系映画の傑作と名高いブライアン・シンガー監督の『ユージュアル・サスペクツ』を遅ればせながら鑑賞。
 
覚悟した上で観たので驚きこそしませんでしたが、随所に張り巡らされた伏線が終盤で一気に回収される様は圧巻。
どうして冒頭何もない場所を映し続けたのか?。何故ピート・ポスルスウェイトの役が日本人名の"コバヤシ"なのか?。
納得行かない点や疑問に感じた部分。
現在と過去、真実と虚構が1つに繋がり辿り着く結末には見事なまでにやられた!!。
あのスタッフロールへの入り方も本当に憎らしい!!(笑)。
 
癖の強い登場人物とそれを演じた俳優陣も素晴らしく、中でも「二つの意味で演技をした」ケヴィン・スペイシーが本作でアカデミー助演男優賞を獲得したというのは大いに納得。
『セブン』もそうでしたが、この人の醸し出す「ただ者ではない雰囲気」は半端じゃない。
 
シンプルなストーリー故、勘の良い人は序盤で犯人の目星が付くでしょうが、そんな事は大した問題ではありません。
観るべきは「練り込まれた脚本」であり「巧みな演出」であり「完璧な演技」なのです。
良い作品は例え答えを知っていようが楽しめる。そんな当たり前の事を実感させてくれる映画でした。