旧いまここにあるもの

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『地球が静止する日』(2008年) -☆☆☆☆☆-

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オリジナル版でも『ジャイアントロボ』でもなく、2008年にキアヌ・リーブス主演でリメイクされた駄作と名高い例の奴。
興味を惹かれなくて観てなかったのですが金曜ロードショーで放送されていたので鑑賞。
 
例によって地球全体の危機なのにアメリカ国内の極少数の人間の奔走で事が解決しちまう実にハリウッド的な作品。
人類は地球の害だっつう解り切った設定を今更ながらに引っ張り出して来て、最終的に「家族愛って素敵やん」で強引に解決。
 
なんじゃこりゃ?
 
リメイクするのなら、もっと時代に則した新しいメッセージを加えるべきなのに、ステレオタイプな軍人や政治家しか出て来なくて薄っぺらいのなんの…。
スペクタクルシーンで多用されるCGも近年の作品にしてはかなり粗めで、きっと完成した映像をあの虫に分解されちゃったんだろうね(笑)。
 
世界の警察気取りのアメリカ批判や、子供を躾けないとどうなるかっつう風刺(笑)が効いてたのは良いけど、中国人に化けていた宇宙人の先遣隊が人類は暴力的って何のジョークですか?。
もうね可笑しいよ色々。
 
最後なんて後ろでニューヨークの街が塵芥と化してるのに「息子を助けて!!」とか流石個人主義が尊重される国だ。
ここの選択肢、日本だったら「自分の事は良いから他の人達を助けて!!」だろうけど、それ以前にあんな危険な場所に何で子共を連れて来たし…。
こんな茶番で宇宙人も心を動かされて『マトリックス』のネオよろしく無敵のパワーで上司達を宇宙にソーイ!!。
直前に爆撃で死亡した同僚を見限った事は全員でスルーですよ(爆)。
 
端役で『24』のカーティスとか、『プリズンブレイク』のセオドアなんかが出てるんでネタには困らんのですが、
なんかもうツッコミを入れてもらう為に作られた大掛かりなボケみたいな作品でした。