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『ナイト&デイ』(2010年) -★★★★☆-

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スタッフ&キャスト

原題: KNIGHT AND DAY
製作: 2010年 アメリ
時間: 109分
監督: ジェームズ・マンゴールド 
脚本: パトリック・オニール
音楽: ジョン・パウエル
出演: トム・クルーズ(ロイ・ミラー)
    キャメロン・ディアス(ジューン・ヘイヴンス)
    ピーター・サースガードフィッツジェラルド
    ヴィオラ・デイヴィス(ジョージ長官)
    ポール・ダノ(サイモン)

あらすじ

数日後に妹の結婚式を控えた平凡な女性ジューン(キャメロン・ディアス)は空港の待合室で不思議な魅力を放つロイ(トム・クルーズ)と運命的な出会いを果たす。
しかし彼の正体はジューンが夢にまで見た理想の男性ではなく、無実の罪を着せられ組織に追われる凄腕のスパイだった…。

予告映像

感想

トム・クルーズ×キャメロン・ディアスW主演による娯楽アクション『ナイト&デイ』を遅ればせながら鑑賞。
BDでの視聴とあって「劇場公開版」ではなく「エキサイティングバージョン」の方ですが…。
 
個人的にこの作品、役者的にも内容的にもブラッド・ピット×アンジェリーナ・ジョリー主演の『Mr.&Mrsスミス』ほど興味をそそられ無かったのですが、なかなかどうして面白かったです。
 
監督が『アイデンティティー』や『3時10分、決断のとき』で知られる技巧派ジェームズ・マンゴールドという事もあるのでしょうが演出や構成面で驚きの安定感を発揮していてとにかく観易い!!。
空港での出会いからサクサクと物語が進んで行き、要所要所で盛り込まれるアクションも適度なスリルを与えてくれる。
アクションなどの見せ場であっても全体の流れを妨げるなら徹底的に省く作りは、無駄に金を掛けただけの長ったるいシーンを垂れ流すハリウッド映画にはない潔さがあります。
 
トムが演じるKYなスパイとパニクりまくるキャメロンの掛け合いも抱腹絶倒で、
「小気味好い」
という表現がこれ程まで当て嵌まる作品も珍しい。
 
観る前は主演の2人に対し
「すっかり落ち目になったトム・クルーズとラブコメをやるには年を取り過ぎたキャメロン・ディアスを組ませても絵的にねぇ…」
とか思っていたのですが、それも杞憂でした。
やっぱスターって幾つになっても花があるんですね。
 
深いテーマやメッセージ性などは勿論ありませんが、最初は嫌々連れ回されていたジューンが逆にロイを連れ去ってしまうラストシーンまで理屈抜きに楽しめる娯楽映画の秀作だと思います。