今回、同じく藤原竜也主演『インシテミル ~7日間のデスゲーム~』の公開に合わせて金曜ロードショーでON AIRされたのですが私は裏番組の『SPEC』を観ていた為HDD行きとなり本日やっとこさ鑑賞しました。
さて本編の感想ですが素直に面白かったです。
観る前はもっと色々なゲームで対戦しまくるのかと思っていたら、予想以上に心理面の描写を重要視していたのが意外でした。
日々をそれとなく過ごしていた主人公が底辺まで堕ちる事で人生を見つめ直し、命を掛けたゲームの中で初めて生きている事を実感し、出会った人々の思い背に一発逆転の大勝負へ挑む!!。
この展開は無論原作の力もあるのですが其れを映画の中で見事に纏め上げたスタッフの手腕は素晴らしい。
実写化作品の多くは原作を意識し過ぎる余り映画としての価値を見い出せないまま終わってしまう物が多いのですが、この作品はその辺りの立ち周りが非常に上手い!!。
カイジの年齢を上げたり、遠藤の性別を変えるなど、独自の解釈を加える辺りも実写化のなんたるかを解っている様に感じます。
もしこれがゴテゴテした難しいルールだったら其方に気を取られてしまい心理戦に集中出来なかったでしょう。
カイジ役の藤原くんも人間味溢れる良い演技をしていました。
続編の製作も決まったみたいですが、是非ともこのスタンスを崩さずにやって頂きたいと思います。