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『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』 ★★★★☆

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スタッフ&キャスト

製作 2009年 日本
時間 125分
監督 今石洋之
原作 GAINAX中島かずき
監督 今石洋之
脚本 中島かずき
音楽 岩崎琢
出演 柿原徹也(シモン)
    小西克幸(カミナ)
    井上麻里奈(ヨーコ)
    福井裕佳梨(ニア)
    伊藤静(ブーダ)
    斎賀みつき(ロシウ)
    谷山紀章(キタン)
    佐藤利奈(キヨウ)
    植田佳奈(キノン)
    阿澄佳奈(キヤル)
    本田貴子(ギミー)
    檜山修之(ヴィラル)
    池田成志(ロージェノム)
    上川隆也(アンチスパイラル)

あらすじ

人類を地中に閉じ込め地上に君臨した螺旋王・ロージェノムと、それに反旗を翻した人々によって結成された大グレン団が総力戦を繰り広げた「テッペリン攻略戦」から7年。
戦いはリーダーであるシモンの活躍により大グレン団が勝利を収め、支配から解放され人類は地上に進出し瞬く間に文明を発展させその繁栄を謳歌していた。
だが人々が宇宙への進出を成し遂げ月を目指したのと時を同じくしてシモンの恋人ニアが突如豹変。「アンチ・スパイラル」を名乗り人類殲滅システムの作動を宣言する…。

予告映像


感想

本作はトップをねらえ!』『新世紀エヴァンゲリオンなどで知られるGAINAXによって制作され2007年にTV放送された天元突破グレンラガンのストーリーを再構築し公開された劇場二部作の後編です。

大筋のストーリーはTVシリーズと同じでありながら物語前半の山場だった「テッペリン攻略戦」アバンタイトル的に描く思いきった構成や、パワーアップしたVSアンチ・スパイラル戦などは一味違った味わいがあり、新たに加わったニアの想いをシモンが引き継ぐエピローグによってクライマックスはTV版以上に感動的な物になっています。

勿論、熱いロボットアクションも健在で必殺技の応酬や「空色デイズ」が流れる最終決戦は本当に鳥肌物!!。
一発逆転の機会を生み出した義父さま(笑)の大活躍から、まさかの「超・天元突破グレンラガン」の登場。
そして「グランゼボーマ」との「ギガドリルブレイク」のぶつかり合いから雪崩れ込むシモンvsアンチスパイラルの肉弾戦…。
これ以上に熱いバトルがあるだろうか?。

最後に流れる作品のメッセージを汲んで制作されたエンディングテーマ「涙の種、笑顔の花」や、シモンの人生をシンプルに表現したエンディングアニメーションも本編に負けない位素晴らしい出来で言う事なし!!。

昔ながらのロボットアニメには欠かせない「ドリル」をメインテーマに据え、大きさ=強さで表現される強さのパロメーターや、心持が強ければ例え宇宙の法則すら支配する相手にさえ勝利できるという根性論など、ある意味時代錯誤だったり荒唐無稽とすら思える描写を恥ずかしげも無く描き切ってしまったスタッフは「クールこそがカッコイイ」という現在のアニメ業界や視聴者の中にある「決まり事」をそのドリルで見事にぶち破ったと思います。

熱い友情と激しいバトル!!。
素晴らしい作画によって展開する超ド級のロボットアクション!!。
そして心に染み入るラストシーンとその余韻…。

「紅蓮篇」を経て更にパワーアップした「螺厳篇」は最大最強の熱血ロボットアニメであり、同時に出会いと別れを経て成長したシモンという「漢」の生き様を描いた最高にカッコイイ映画でした!!。