旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

『メメント』 ★★★☆☆

イメージ 1

スタッフ&キャスト

原題 MEMENTO
製作 2000年 アメリ
時間 113分
監督 クリストファー・ノーラン
脚本 クリストファー・ノーラン
音楽 デヴィッド・ジュリアン
出演 ガイ・ピアース(レナード)
キャリー=アン・モス(ナタリー)
ジョー・パントリアーノ(テディ)
マーク・ブーン・Jr(バート)
スティーヴン・トボロウスキー(サミー)
ジョージャ・フォックス(レナードの妻)
ハリエット・サンソム・ハリス(サミーの妻)
カラム・キース・レニー(トッド)
ラリー・ホールデン(ジミー)

あらすじ

「ここは何処だ?」
安モーテルの一室に男が一人。彼の名はレナード。
彼は目の前で妻を殺されたショックから10分間しか記憶を維持出来なくなってしまう。
「お前は誰だ?」「何時・何処で会った?」「今何を話していた?」
自らの記憶が頼りにならない、だが妻を殺した犯人を捜している。
手掛かりは"体中に刻まれたタトゥー"と"記憶代わりのポラロイド写真"だけ。
「俺は今犯人にどれだけ近づいてる…?」

感想

バットマン・ビギンズ』と『ダークナイト』を除いて『メメント』『インソムニア』『プレステージ』とクリストファー・ノーラン監督はどうって事無い話を魅せるのが上手い人だと思う。

言わずもがな本作は当時ラストシーンから始まり時間を遡って行く構成が話題になりました。
普通それでは物語は全ての始まりに戻るのであって映画のラストとしては破綻する筈なのですが、それを見事な脚本で完結させるのだから凄い!!。
全編レナードの視点で展開し、観客は結末を知ってから徐々に過去に戻り謎を紐解いて行く。
「記憶喪失の疑似体験」というキャッチコピーが予告等で用いられてたが確かにその通り。
レナードを演じたガイ・ピアースの演技、そしてノーラン監督の演出・脚本の上手さに脱帽する。

タイトル「メメント」は日本語訳すると「記憶」。
人の記憶の真価と曖昧さを描き。観客の記憶すら翻弄する。
一度で全てを把握するのは難しいので何度か観返すのが良いでしょう。
記憶力に自信のある人は一度観て全てを理解出来るか挑戦してみてはいかがでしょうか?。