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『プレステージ』 ★★☆☆☆

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                  全てのマジックは三つのパートで成り立っている。
               最初に何の変哲もない"モノ"を観客に見せる"プレッジ"(確認)
            続いて、その何の変哲もない"モノ"を使い驚くべき事をなす"ターン"(展開)
               そして最も難しいのが最後に待つ目眩く"プレステージ"(偉業)

スタッフ&キャスト

原題 THE PRESTIGE
製作 2006年 アメリ
時間 130分
監督 クリストファー・ノーラン
原作 クリストファー・プリースト
音楽 デヴィッド・ジュリアン
脚本 クリストファー・ノーラン ジョナサン・ノーラン
出演 ヒュー・ジャックマン(ロバート・アンジャー) クリスチャン・ベイル(アルフレッド・ボーデン) マイケル・ケイン(カッター)スカーレット・ヨハンソン(オリヴィア) パイパー・ペラーボ(ジュリア・マッカロー) レベッカ・ホール(サラ) デヴィッド・ボウイニコラ・テスラ) アンディ・サーキス(アリー)

あらすじ

かつては同じ師の元で腕を競い合うライバルだった、ロバート(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド(クリスチャン・ベイル)
だが、ある事件がきっかけに互いに道を分かつ…。

数年後、ロバートはマジシャンとして誰もが羨む名声を手に入れていた。
だがある時、ロバートはショーの最中に不可解な事故で死亡し、その場に居合わせたアルフレッドは殺人の罪で逮捕され死刑判決を下されてしまう。
一切身に覚えの無いアルフレッドだったが、やがて「これは全て自分を陥れる為のマジックなのではないか?」と考え始める…。

感想

非常に残念な作品です、俳優の演技は良いし、美術や衣装も豪華、演出もノーラン監督だから堅実。
だがあのオチは無いですよホントに!!、しかも自分は冒頭10分で読めてしまった…。
勿論それが今作の全てでは無いのだが、予告等でアレだけ煽っておいてコレでは自分は納得出来ない。
正直130分このネタでよく持たせようと思ったものだ。

途中でSFに行っておきながら、着地点はごくありふれたもの。
それをリアリティーと言ってしまえばそれまでだが、これは映画なのだからもう少し現実離れしていても良かったのではないだろうか?。

監督&脚本が『メメント』コンビで、主演も大好きなヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベイルで期待してたのにな…。
でも人間ドラマとして観れば確りした作品。
予告等でプッシュする場所を間違えさえしなければ心持が違い評価は変わっていた。
オチは期待するべからず!!。

ラストでマイケル・ケイン演じるマジシャンが「タネは知らない方が良い、騙されている方が良い」と言う主旨のセリフがあるのだが、ホントその通りだと思った。
まさかスタッフはそれを体現したくてこの作品を作ったのだろうか?。
だとすればスゴイ作品だと思う、だって自分は「こんなオチなら知らない方が良かった」って思ったから(笑)。