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『マシニスト』 ★★★☆☆

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スタッフ&キャスト

原題 THE MACHINIST/EL MAQUINISTA
製作 2004年 スペイン/アメリ
時間 102分
監督 ブラッド・アンダーソン
音楽 ロケ・バニョス
脚本 スコット・コーサー
出演 クリスチャン・ベール ジェニファー・ジェイソン・リー アイタナ・サンチェス=ギヨン ジョン・シャリアン マイケル・アイアンサイド ラリー・ギリアード・Jr レグ・E・キャシー アンナ・マッセイ

あらすじ

人間が眠らないでいられる最長時間は公式記録で11日間。だが機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベール)は不眠症で既に365日間眠れず体は痩せ細り体重はかつての半分に迫ろうとしていた。
ある日、彼の自宅冷蔵庫に身に覚えのないメモが貼られ、同じ頃職場には怪しげな同僚が現れる。
それからと言うもの彼の周りでは奇妙な出来事が頻繁に起こりだす…。

感想

この映画はストーリー云々よりも最初に言いたいのはクリスチャン・ベールの役者根性。
自身の体重を30キロ減量して挑んだその姿は正しく骨と皮。
「何故そこまで」と言いたくなるほどの役作りは異常です、しかもこの映画の後『バットマン・ビギンズ』撮影の為に元の体格以上に筋肉を付けたと言うからまた驚き。
アメリカン・サイコ』の頃は、まさかここまで売れっ子になるとは思いませんでした。
個人的には『リベリオン』張りのガンアクションがまた観たいです…。


さて遅れました作品の感想ですが、正直サスペンスとして普通の作品でした。
ストーリーにもっと捻りがあっても良かったと思うし、オチも某作品を知ってる人は主人公の設定を見た時点で判ってしまうかも。
本編観てからタイトルの『マシニスト(機械工)』が作品に当てはまらないと思った。
 
良かった所で言えば、
淡々と流れる映像はまるで悪夢の様、しかし決して暗くなく美しい。
独特のカメラアングルなどにはセンスも感じます。
クリスチャン・ベール以外の出演者もそれぞれ独特の雰囲気があって良かったです。
なので単純にドラマとして観れば完成度は高いと思います。


作品内で随所に現れる天国と地獄の分かれ道、果たして主人公が最後に選んだ道は天国だったのか地獄だったのか…どう感じるかは観る人次第。
ただ1つ言える事はスッキリとする終わり方ではない。
作品全体を悪夢とすればそこから徐々に目覚めて行く感じで余韻が残り考えさせられるラストシーンではありますが、予告などの情報で想像する作品のオチとは殆どの人が違うと思う筈。
それを認めるか否かで評価が分かれる作品だと思いました。