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『ダイ・ハード 4.0』 -★★★★★- (ネタバレ含む)

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スタッフキャスト

原題 LIVE FREE OR DIE HARD
製作 2007年 アメリ
時間 129分
監督 レン・ワイズマン
脚本 マーク・ボンバック
音楽 マルコ・ベルトラミ
出演 ブルース・ウィリス ジャスティン・ロング ティモシー・オリファント クリフ・カーティス マギー・Q シリル・ラファエリ メアリー・エリザベス・ウィンステッド ケヴィン・スミス ジョナサン・サドウスキー クリスティーナ・チャン

あらすじ

アメリカの独立記念日
何者かのサイバーテロによって合衆国全土のコンピューターは掌握され国家としての機能が完全にマヒしてしまう。
混乱の中、FBIの要請でワシントンD.Cまでハッカーのマット・ファレル(ジャスティン・ロング)を連行して来たジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、またしても事件に巻き込まれていく…。

予告映像


感想

良くも悪くも王道のハリウッド映画で単純に面白かったです。

前作から時は流れ、マクレーンは妻と別れ、娘は大きくなり、頭はツルツルになりました(笑)。
今作の犯人は合衆国に対してサイバーテロを仕掛け社会を混乱に陥れます。
機械に弱い観客はマクレーンと共に置いてけぼりを喰らいますが勿論解らなくても楽しめますのでご安心ください。
機械に弱い人はウィリスに、機械に強い人はジャスティンに感情移入すればOK。
親子程歳の離れた堅物刑事とハッカー小僧のコンビなんて、とっくに使い古された設定だと思ってたら、これがなかなか良い味出しておりセリフの掛け合いも内容も絶妙。

敵側のティモシー・オリファントマギー・Qの美男美女コンビも魅力的。
マギー・Qは『M:IⅢ』に続いて『ダイハード』と立て続けに人気シリーズに出演してスゴイ活躍ですね。
マクレーンをあんなにボコり、そしてボコられた敵キャラは男女含めてシリーズ初だと思う。
あまりに激しく殴り合うんで途中からどっちが悪役か分からなくなりました(笑)。

そして抜群の運動神経を持つシリル・ラファエリも敵側の主要キャラで出演しています。
リュック・ベッソン制作の『アルティメット』もそうでしたが、この人は重力とは無縁なのでしょうか?。

映画好きとしては『コラテラル・ダメージ』でテロリストを演じていたクリフ・カーティスを今作ではFBI副局長に配役されているのが面白いです。
どうしてもあっちのイメージが強く最後まで「テロリストの仲間なのでは?」と思ってしまたww。


随所に存在するアクションはどれも凄まじく、開始20分もしない内に銃撃戦が始まり、その後も20分に1回はアクションシーンが繰り広げられます。
しかもデカイ建物を派手に爆破したり、悪党は見るも無残な死に方をしたりで、一昔前のアクション大作のお約束をキッチリ抑えていて素晴らしい。

特筆すべきは予告等でもちょこっと映るF-35戦闘機VSマクレーンのタイマン!!。
興奮を通り越して「ありえね~」とツッコミ入れながら爆笑する事必至。
いくらなんでもやり過ぎだと思ったし、絶対マクレーンは人間じゃないww。


そんな本編中に2ヶ所だけどうしても納得行かないシーンがあった。

1つ目が、冒頭でハッカーの自宅のPCに何時C-4を仕掛けたりのか?。
それに爆破時にターゲットの家にわざわざ実働部隊を送り確認を行っているのだが、それなら最初からせこせこ爆弾など仕掛けず撃ち殺した方が早いのではないか?。

2つ目が、F-35の攻撃シーン。
いくら司令部から許可が出たからと言って、街中で警告無しにいきなりミサイルぶっ放したり、機関砲を人口密集地にばら撒くパイロットの感覚が可笑しい(汗)。

この2点だけは、どうしても納得できなかった。


監督が『アンダーワールド』のレン・ワイズマンだけあって映像はスタイリッシュで今風。
なのにやってる事は完全に90年代の王道アクション映画。
これはキャメロンの『トゥルーライズ』と同じく大真面目にバカやってる映画です。
ハリウッドのこういったサービス精神全開の映画は最近少なくなったので非常に嬉しかった。
ブルース・ウィリスもいい歳なので次回作が製作されるか不明ですが、再びマクレーンに会える日を楽しみにしたいと思います。



それと本編とは関係ないのですが、今作のDVDではマクレーンの日本語吹き替えが野沢那智さん樋浦勉さんの2バージョンが収録されています。
TV放送する『ダイ・ハード』はもっぱら野沢那智さんが担当されてますが。
DVD等に収録されているのは樋浦勉さんバージョンなのです。
こういった2人の声優さんの吹き替え音声を特典として入れる配慮は、日本語吹き替えでの声の違いに戸惑う人には嬉しい処置だと思いました。
偉いぞ20世紀フォックス!!。