スタッフ&キャスト
時間: 134分
製作: 2016年 アメリカ
監督: ギャレス・エドワーズ
音楽: マイケル・ジアッキノ
出演: フェリシティ・ジョーンズ(ジン・アーソ)
ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドー)
ドニー・イェン(チアルート・イムウェ)
ベン・メンデルソーン(オーソン・クレニック)
マッツ・ミケルセン(ゲイレン・アーソ)
アラン・テュディック(K-2SO)
バリーン・ケイン(ライア・アーソ)
フォレスト・ウィテカー(ソウ・ゲレラ
あらすじ
帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが…。
予告映像
感想
『ゴジラvsムートー』のギャレス・エドワーズが監督したものの完成版を観た重役にダメ出しを喰らい『ボーンシリーズ』の脚本家として知られるトニー・ギルロイが手直しした『ローグ・ワン』が金ローで本編ノーカット放送されたので鑑賞。
思えばこの辺りからディズニー主導の新スター・ウォーズシリーズに綻びが見え始めたような気が…。
物語としては原点にして頂点であるジョージ・ルーカスが手掛けた初期シリーズ『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前の出来事であり、帝国軍の超兵器「デス・スター」の設計図を奪取すべく戦った知られざる兵士たちの姿が描かれる。
(「フォースの覚醒」で瞬殺された『ザ・レイド』の2人組はなんだったのか…)
マッツ・ミケルセンやフォレスト・ウィテカーといった濃い~名優が脇を固め華やかさを感じる一方、映画自体は題材故地味で泥臭く、終盤は戦争映画さながらの玉砕戦で、これを観るとJ・J・エイブラムスがいかにエンタメしていたかがよく分かる。
もっともスピンオフ作品としては本編以上に派手なことは出来ないし、テーマを考えれば落としどころとしては間違ってはいない。
意図的に処理したと思われるスター・デストロイヤーの模型感や、あの人やあの人が当時の姿で登場するシーンなどファンであれば昂ること請け合いだが、スター・ウォーズに思い入れのない人や一見さんに響くかは甚だ疑問。
アメリカ人が喜びそうな「自己犠牲」のバーゲンセールもさることながら、唐突な恋愛要素とかも正直いらなかったのではないだろうか?。