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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: The Mummy
時間: 110分
製作: 2017年 アメリ
脚本 デビッド・コープ クリストファー・マッカリー ディラン・カスマン
出演 トム・クルーズ(ニック・モートン
    ソフィア・ブテラ(アマネット)
    アナベル・ウォーリス(ジェニー・ハルジー
    ジェイク・ジョンソン(クリス・ヴェイル)
    コートニー・B・バンス(グリーンウェイ大佐)
    マーワン・ケンザリ(マリク)
    ラッセル・クロウ(ヘンリー・ジキル)

あらすじ

古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう。…。

予告映像

感想

日本人的には1999年に『ハムナプトラ』の邦題で一世を風靡したリメイク版が有名な『ミイラ再生』を、世界の有名怪物でアベンジャーズを作ろうという金儲け主義丸出しの「ダーク・ユニバース」として再リメイク&シリーズ化を目論んだ『ザ・マミー』を鑑賞。
主演にトム・クルーズを抜擢し手堅くヒットを狙ったものの批評家に酷評され、観客のウケもイマイチで「ダーク・ユニバース」の構想自体、白紙撤回の危機に瀕しているのですが、この内容ではそれも仕方ない。

とにかく『ミッション・インポッシブル』と見紛うOPシークエンスから、マッチポンプ主人公のクズっぷりが凄まじく観ていてイライラさせられること請け合い。
ころっと落とされたチョロインに「善い人」と言われた途端、正義感に目覚め、安っぽい自己犠牲と今回は義足の殺し屋じゃないソフィア・ブテラ演じる悪女にベロチューして事態を収拾し、ラストは『ダークナイト』風のヒロイックさを演出していましたが、そもそも今回の件は全部テメェが撒いた種でありそれに巻き込まれて命を落とした全ての人間にまず謝罪しろと言いたい。

その道の専門家連中の不用心極まりない危機管理能力の所為でロンドンの街が大惨事になる失笑展開や、ギャーギャー・ワーワー喚き散らすだけの登場人物。
既視感しかない一本調子なアクションに目新しさの無いスペクタクル映像などなど、中弛みこそしないものの数時間後には忘却する内容の薄っぺらさで、良くも悪くも時間潰し程度の価値しか見い出せない作品でした。