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太田垣康男 「機動戦士ガンダム サンダーボルト 第10集 限定版」 (ビッグ コミックス スペシャル・小学館)

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遅ればせながらサンダーボルト第10集を読了。
今回は限定版を購入したが、まさか「さよなら月曜日」を絵本にするとは思わなんだ。

リグでの一件を経て今回は休息回。
戦いの合間に訪れる軍人たちの日常が丁寧に描かれるのですが、国籍が違うクルーが食の話で盛り上がったり、模擬戦で賭けに興じるなど、その辺りの緻密さはさすが太田垣康男さんといったところ。

クローディアの一件を知らされ激昂し懲罰房送りとなったイオは、そこで初めて彼女への純粋な想いを吐露する。
いがみ合いながらも差し入れを持ってきてくれる仲間の存在や、心配して訪ねて来たビアンカがデザインした部隊のエンブレムを見て、これまで独り善がりだったイオの心に変化が訪れる。

一方、レヴァン・フウが持つニュータイプの力によって捕虜であるクローディアと心を通わせたダリルもまた、自分の中にある戦いへの渇望や大切な人への想いを曝け出していた。
そしてジオン軍内部に潜伏している南洋同盟のシンパたちの手引きによって、心が壊れてしまったカーラの治癒と引き換えにサイコ・ザクに乗り彼等の理想の為に戦う決意を固める。

ラストはコーネリアスが南洋同盟のスパイである事が判明するなど、主要人物が次々と入信し混迷必至!!。
大丈夫だとは思うがイオまで南洋同盟入りしてダリルと一緒に世界平和の為に戦うとかいう流れになったら嫌だなぁ…(;一_一)