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『デッドプール』(2016年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Deadpool
時間: 108分
製作: 2016年 アメリ
脚本 レット・リース ポール・ワーニック
音楽: トム・ホルケンボルフ
出演 ライアン・レイノルズ(ウェイド・ウィルソン/デッドプール
    モリーナ・バッカリン(ヴァネッサ)
    エド・スクレイン(フランシス/エイジャックス)
    T・J・ミラー(ウィーゼル)
    ジーナ・カラーノ(エンジェル・ダスト)
    ブリアナ・ヒルデブランド(ネガソニックティーンエイジ・ウォーヘッド)
    ステファン・カピチッチ(コロッサス(声の出演))
    レスリー・アガムズ
    ジェド・リース
    カラン・ソーニ

あらすじ

過去の償いに弱い人々を助けて日々をやり過ごしていた元傭兵のウェイド・ウイルソンは、ある日、娼婦のヴァネッサと運命的な出会いを果たし彼女との結婚を決意する。
だが幸せも束の間、ウェイドの体はガンに蝕まれ医者から余命宣告を受けてしまい、藁にもすがる思いで謎の組織の人体実験に参加し、驚異的な治癒能力と引き換えに醜い身体へ変えられてしまう。
施設から逃亡し赤いコスチュームを身に纏い「デッドプール」となったウェイドは、元の姿に戻るため人体実験を施した張本人フランシスの行方を追うのだが…。

予告映像

感想

原作を無視したキャラ改変によってファンを激怒させた『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』で酷い貰い事故を受けたライアン・レイノルズが「こんなアホどもには任せてられねぇ!!」と自らプロデュースし、今度は原作に忠実な「クソ無責任ヒーロー」を演じ世界中で大ヒットを記録した『デッドプール』を鑑賞。

とにかく「ヒーロー?、何それ美味しいの?」を地で行くデッドプールの暴れっぷりが凄まじく、不死身の肉体を駆使した高度な下ネタやジョークを交えながら悪党を次々と血祭りにあげていく様は痛快であると同時に「そこまでやっていいの?」と心配になります(苦笑)。

さも当然のように観客に語り掛け「ウェポンXI」や「グリーン・ランタン」果ては「ライアン・レイノルズ」を使った自虐ネタで笑いを誘い、「プロフェッサーXってジェームズ・マカヴォイパトリック・スチュアートのどっち?」とか「他のX-MENが登場しないのはギャラが払えないから?」などメタ発言を連発。
恒例となったスタン・リーのカメオ出演もまさかのシーンで「流石はR-15作品!」と思わずにはいられません。

「ヒーローに理想を求める方」や「潔癖症な人」には間違ってもお薦め出来ませんが、暴力描写をフィクションと割り切った上で笑い飛ばせる『キックアス』や『キングスマン』が大好きな人であれば嵌ること請け合い。
クライマックスの盛り上がりが序盤のハイウェイシークエンスに及ばなかった点は残念ですが、アメコミヒーローの既成概念を覆すトリッキーな快作として十分に見応えがありました。

ところでヒュー・ジャックマンはああいう使われ方をして、きちんとギャラは貰えたんですかね?。